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新日の「8.8横浜文体」が特別な理由。29年前の藤波と猪木、そして鈴木実。

8/7(月) 11:01配信

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 日本全国で19大会にわたって行われている、新日本プロレス“真夏の最強戦士決定戦”『G1クライマックス 27』もいよいよ大詰め。残すは8.8横浜文化体育館と、8.11~13両国国技館3連戦を残すのみとなった。

 G1といえば、この8.8横浜文体と、最後の両国3連戦がすっかり定着した感があるが、ここ10年間で両国3連戦が行われたのは、じつは2015年から今年までの3年間だけ。2014年は中学生相撲大会開催のため両国が使えず、優勝決定戦を西武ドームで開催。“新日本の経営V字回復”の途中であった2008年~2013年は、両国が2連戦、もしくは最終戦の1大会のみだった。G1の両国3連戦の復活はここ数年、新日人気が本物になった証と言えるだろう。

 一方、8.8横浜文体は2011年から7年連続で開催されている。両国の前に開催されるこの8.8横浜文体こそ、じつはG1恒例の大会なのである。

1.4東京ドーム、3.6大田区体育館と並ぶ、8.8横浜文体。

 新日本において、毎年同じ日付と会場で行われる大会といえば、1.4東京ドーム「レッスルキングダム」や、3.6大田区体育館の「旗揚げ記念日」、5.3福岡国際センターの「レスリングどんたく」などがあるが、そういった特別なイベント名も付いていない、G1公式戦の1大会でしかない「8.8横浜文体」が恒例となっているのには意味がある。

 その原点は、'88年8月8日横浜文化体育館、藤波辰巳vs.アントニオ猪木のIWGPヘビー級選手権。この伝説的な一戦が行われた「8.8横浜文体」という呼称には、昭和のプロレスファンにとって特別な響きがある。いわば「ストロングスタイル記念日」なのだ。

 この藤波vs.猪木戦が行われた1988年は、新日本にとってどん底の時期だった。エース猪木の衰えもあり、人気下降に歯止めが効かず、この年の4月には初めてテレビ放送がゴールデンタイムから、土曜夕方放送に転落。会場はどこも閑散としており、“冬の時代”と呼ばれていた。

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最終更新:8/7(月) 11:01
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