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つまずいたオコエ瑠偉の現在地と今後

8/8(火) 12:15配信

週刊ベースボールONLINE

 遅れてきた昨年のドライチが、さっそく躍動している。8月6日のロッテ戦(Koboパーク宮城)に「九番・右翼」として3試合連続スタメン出場。3回に右前打を放つと、すかさず二盗に成功。8回にも中前打で出塁し、唯一の得点となるホームを踏んだ。「これからですね。いろんな選手と対戦して、自分の課題がまた見えてくると思う」。順調な滑り出しを見せながらも、手放しで喜ぶことはしなかった。

 昨季は開幕一軍入りし、代走や代打、守備固めとして登場すると、誰よりも大きな声援を受けていた。「地元のお客さんにオコエを見せてあげたい」。そんな梨田昌孝監督のファンサービス精神もあり、ときにスタメンに名を連ねるなど、出場機会を増やしていった。だが、成績は伸び悩む。昨季の一軍成績は51試合に出場して22安打、1本塁打、6打点、4盗塁、打率.185。守備、走塁は及第点ながら、打撃でカベにぶち当たった。

 迎えた2年目、いきなり大きくつまずいてしまう。春季キャンプ開始早々の2月2日、右手薬指のじん帯損傷でリタイアし、手術を受けた。梨田昌孝監督からは準備不足を厳しく指摘されるなど、まさにどん底からのスタートとなった。

 今季の楽天外野陣はペゲーロ、島内宏明、岡島豪郎で盤石だった。しかし夏場にペゲーロ、岡島が故障離脱するといいう緊急事態。そして二軍戦に復帰後、25試合に出場して3割超えと好調をキープしていたオコエに、ようやく声がかかったのだ。

「一軍で活躍できて、この上ない喜び。やっていて楽しい」と語る若武者。かつて露呈した浮ついた気持ちはもうない。「背番号9」は危機的状況にあるチームのために、ひたむきなプレーを続けていく。

文=富田 庸 写真=BBM

週刊ベースボール

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