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「H&M」がサポート、モデルのShogoと花楓が障害児スタイリングで笑顔が溢れる

8/8(火) 23:01配信

WWD JAPAN.com

 モデルのShogoと花楓(かえで)が8月5日、東京都立久我山青光学園の知的障害教育部門PTAと協力し、知的障害や視覚障害を持つ子どもたちに向けたファッションスタイリング・イベントを開催した。「H&M」が全面協力してスタイリング用のウエアを提供。小学部4年生から高等部2年生までの在校生・卒業生約50人に対してボトムス、トップス、アクセサリーをコーディネートし、プロのカメラマンが本人や家族写真を撮影。その場でCD-ROMに記録して手渡すという仕組みだ。クールなスタイルに身を包み、日頃以上に表情が豊かになりポーズを決める子どもたちや、それを見て笑顔になり、時には涙ぐむ親たちの姿に、ファッションの力を改めて感じさせられる、好イベントだった。そこで、取り組みの発端や狙い、込められた思いを関係者に直撃した。

 Shogoは母親が特別支援学級の教諭だったため、幼いころから障害児たちと接する機会も多く、東日本大震災後には東北で復興支援をするなど、ボランティア活動を積極的に行ってきた。さらに、大学時代の親友が教員を務める久我山青光学園でも3年前からボランティアに訪れていた。そして昨年、三浦千尋・知的障害教育部門主任教諭から「子どもたちがカッコ良くなれるハウツーを講演会を通して教えてほしい」と依頼があったという。

 三浦教諭いわく、「以前から進路指導部として“身だしなみ指導”に力を入れようと話してきたが、知的障害の子どもたちは身だしなみを自分で考えたり確認することが難しいことが多く、悩んでいた。一歩街に出ても年齢に似合わない服装をしていたり、不思議な組み合わせだったりして、周りから特異にみられる子が多いのも事実だった。それが、学芸会の役に合わせてスーツやワンピースを着せたらとてもカッコ良く、『カッコイイね~!』と本気で叫んだら、普段は言葉も話せない重度の知的障害の子が得意げに笑って。それを見て、私たち教員も保護者も、ファッションなんて興味ないだろうし、分からないだろう、組み合わせたり選んだりなんてできないだろうと思い込み、大事なことをおざなりにしてはいないだろうかと申し訳ない気持ちになった。この子たちも、『カッコイイ!』『ステキ!』『カワイイ!』と言われたらうれしいし、やる気も主体性も引き出せるのではないか。そこで、ボランティアで来てくださっていたShogoさんと奥さんの花楓さんの協力を得て、カッコ良くなれるハウツーを講演会を通じて教えてもらい、保護者の意識を高めることから始めようと、私の担当学年で実験的な体験授業として『ファッションモデルになってみよう』を2月に行ったところ、仮説を実証するすばらしい発見がたくさんあった。もっとたくさんの児童生徒に体験してもらいたいと思い、PTAを巻き込んで今回のイベントに至った」と背景を語る。

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最終更新:9/11(月) 17:40
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