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吉原の売春史専門店「カストリ書房」 資料室など新設の資金募集を開始

8/8(火) 15:51配信

KAI-YOU.net

遊廓・赤線を専門にするカストリ出版の直営書店「カストリ書房」を移転し、資料室、読書喫茶ルームを新規に併設するプロジェクトが始動。

吉原に店舗を構える売春史専門店「カストリ書房」

クラウドファンディングサービス・CAMPFIREにて支援金を募っている。

移転・開設日は8月17日(木)となる。

カストリ出版とは?

カストリ出版は、2014年に創業した日本唯一の遊廓・赤線などを扱う遊里史専門出版社。

国会図書館や大学付属図書館においても所蔵のない文献など、希少価値の高い遊里史に関する資料の発掘と復刻に努めている。

2016年8月にもCAMPFIREでプロジェクトを成功させ、9月に日本最大の遊廓であった吉原(東京・台東区千束)に直営書店「カストリ書房」を開業。ディープなスポットとして愛好家や研究者、外国人なども多く訪れるという。

今回は、吉原遊廓を取り囲んでいた「お歯黒ドブ」沿いへの移転、それに伴い店舗面積の拡大、資料室・読書喫茶ルームの新設を目的とした2回目のプロジェクトとなっている。

資料室は有料で閲覧席が提供され、喫茶読書ルームは遊廓好きが集いコミュニケーションを楽しむ場となる。

資料室を設置する背景と目的は?

カストリ出版は、CAMPFIREのプロジェクト内で資料室を設置する背景と目的を説明。

売春防止法が施行されてから、2017年で59年。戦前の公娼制度を体験的に知る人が減ってきており、吉原の建物も耐久の限界が迫ってきているため、資料文献を用いた調査へとシフトしていかざるを得ない状況だという。

そんな中、遊里史を散逸される背景として、家族が捨てる、読み捨て、公共図書館等で所蔵対象外であること、商業出版物ではないものも多いことなどが挙げられる。

「出版」と「書店」という体制では漏れてしまう遊廓の情報の受け入れ先として資料室が新たに必要。

取り扱う書籍を販売用と閲覧用に切り分け、在庫の無い古本を販売せず資料室での閲覧サービスにすることで情報の散逸を防ぐ目的があるということだ。

なお今回のプロジェクト支援のリターンとしては、遊廓を調査する上で得た資料探しのノウハウなど代替の無い知識経験のノウハウ提供が主となっており、5万円以上の支援には遊廓写真集『遊郭 紅燈の街区』も提供される。

最終更新:8/8(火) 15:51
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