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英グラビアモデルを誘拐した闇の犯罪集団「ブラック・デス」とは何者か

8/8(火) 15:55配信

ニューズウィーク日本版

女性をさらってはダークネットで売ると言われるその正体は

イギリス人モデルのクロエ・アイリーンが7月にイタリアで誘拐された事件について、イタリア警察当局は、ダークウェブ(特殊なブラウザでしかアクセスできない、犯罪の温床になっているサイバー空間)で活動する犯罪組織「ブラック・デス」(黒死病、ペストのこと)が関与していることを突き止めた。

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報道によれば、アイリーンがブラック・デスの実行犯にミラノで誘拐されたのは7月11日のこと(アイリーンはその後解放され、8月6日にイギリスに帰国した)。ダークウェブでは人身売買がはびこっており、ブラック・デスは、女性を誘拐し、ダークウェブ上のオークションを通じて売買していることを公言して知られている。

CNNによれば、イタリア警察は7月17日、アイリーンを伴ってミラノのイギリス領事館に現れたウカシュ・ヘルバを逮捕した。

だが、ヘルバがなぜわざわざアイリーンを領事館に連れて行ったのかはよくわかっていない。英大衆紙ザ・サンの報道では、警察はヘルバを逮捕した時、14世紀に黒死病がヨーロッパで猛威を振るった頃のマスク姿の医師が描かれたチラシを発見した。この絵は、同犯罪組織と関連付けられている。

イタリア警察はプレスリリースの中で、ヘルバはブラック・デスの代理人として、アイリーンの身代金30万ユーロ(27万ポンド)相当をビットコインで脅し取ろうとした罪に問われていると述べている。英紙デイリーメールは加えて、ヘルバはアイリーンを誘拐したことを認めたようだと報じている。

デイリーメールはさらに、アイリーン解放後にブラック・デスが彼女に送ったとされる手紙の内容を公表。そこには、彼女の解放は「きわめて寛大な措置だった」と書かれている。

報道によれば、手紙にはさらにこう書かれている。「間違ってあなたを誘拐した。特にあなたは若い母親だ。どんな状況にあっても誘拐されるべきではない。2番目に重要なことは、(原文のまま)あなたはとてもよくわかっているだろうが、あなたの全面的な安全確保は、大変尊敬されているわれわれの重要メンバーの1人が明確かつ強固に決断したことだ」

手紙はさらに続く。「あなたが自分の国に帰国したことをもって、あなたは、今回の誘拐に関連するいかなる捜査活動をも終了させることになっている。またあなたは、事前に決められた一連の情報をメディアに持ち込むことに同意した。その合意が守られた証拠を近いうちに目にできることを期待している」

この犯罪組織はかなり前から存在を報じられているが、当局がこれまでに関与を突き止めた犯罪行為は誘拐だけだ。しかしデイリーメールは、同組織が爆破や麻薬取引、人身売買、武器売買なども行っていると付け加えている。

ジャーナリストのジョセフ・コックスは、メディア企業バイス・メディアのサイト「マザーボード」に寄稿した記事の中で、自身が掲示板サイト「Reddit」でブラック・デスに関する情報を発見し、同組織とオンライン上で交わしたやりとりについて詳しく述べている。 「私はブラック・デスへの返事の中で、自分はビジネス間を取り持つ仲介人であると名乗ったが、信じてもらえなかった。“惜しかったな、ユーロポール(欧州刑事警察機構)だろ“という返事が来た」

CNNによると、ヘルバはこれまでも、誘拐した女性たちを何度もオンラインオークションに出品しているとイタリア捜査当局は話している。オークションサイトには被害者の詳細なプロフィールと開始価格が載せられている。しかし、掲載された女性たちの写真が本物かどうかはわかっていない。

アイリーンは7月11日、偽りの写真撮影のためにミラノに呼び出され、麻酔薬ケタミンを打たれた。その後、「黒い袋」に押し込まれ、人里離れた場所の家に連れて行かれた。ヘルバはその場所からインターネットを通じてアイリーンを売ろうとしたようだとCNNは報じている。

(翻訳:ガリレオ)

(International Business Times)

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