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すでに10億件の宿題をクラウド経由で提出 グーグルが教育ITに本腰

8/8(火) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

 「グーグル・クラスルーム」(Google Classroom)を使って、生徒たちがすでに10億件の宿題を提出したという。

 グーグル・クラスルームというのは、3年前にグーグルがリリースした教育向けのアプリケーションで、先生たちが授業を作り、宿題を出し、その提出を受けて採点し、さらに生徒たちの進捗を確認したり、生徒たちとやりとりしたりができるようなものだ。

 グーグル・クラスルームは、グーグルが学校向けに無料で提供する「G Suite for Education」に入っており、教育のプロセスを効率的にする生産化ツールの一つと位置付けられている。G Suiteの中には、Gmail、カレンダー、Vault(アーカイブ)、Sheet、Form、Slides、ハングアウトなど、ほとんどは一般向けにも知られているアプリケーションが教育用に揃っている。

 教材会社のカフート(Kahoot!)によると、現在グーグル・クラスルームは教育現場で人気になっているようだ。

 同社が2017年6月に発表した調査結果によると、全米の学校でG Suiteやグーグル・クラスルームを利用しているのは57%で、マイクロソフトのオフィス365の23%を大きく離している。インターネット上でも、グーグル・クラスルームの使い方を指南する先生たちのブログやビデオがよく見られ、注目が集まっていることがうかがわれる。

● 教育現場のデバイス競争も加熱

 一般からはよく見えないが、こうした教育現場でもプラットフォームの競争が起こっている。600人の先生を対象にした上記の調査では、教育現場でもっともよく使われているデバイスはクロームブックで、先生の44%、生徒の46%が利用している。先生が使うデバイスで2番目に多いのはウィンドウズのラップトップで、生徒が使う2番目はiPadだ。グーグルは、クロームブックをはじめとした自社の教育用プラットフォームを積極的に売り込んでいるようだ。

 興味深いのは、グーグル・クラスルームは学校の先生以外にもオープンに使えるようになっていることだ。今年4月から、グーグルはG Suite for Educationのユーザー以外にもグーグル・クラスルームが使えるようにした。これによって、ごく普通の人々が、これを仲間と学習するツールとして利用できる。個人が呼びかけたグラフィック・デザインの勉強やガールスカウトのロボット・クラブなどに利用例がある。

 コーセラ、edXなどオンライン教育は今や普通のものになっているが、大学などの機関でなくともこんなツールがあれば学習仲間を作れるだろう。

 エンタープライズ・ソフトウェアが大きな産業になったように、教育のプラットフォーム、ソフトウェア、そしてスタートアップ企業が生み出しているエドテック(EdTech)はどんどん進展している。

瀧口範子

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