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なぜ、SNSで「さりげない自慢=匂わせ」をせずにはいられないのか?

8/8(火) 6:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 一人でいることが好きな私は、いつでも人とつながるSNSがとても苦手である。しかし、一度始めたFacebookはここだけでつながっている友人や仕事の関係者もいて、なかなかやめられずにいる。最近、イベントの企画・運営を生業とする仲のいい友人が、自分が携わったという有名芸能人が登場するイベントの動画をタイムラインで送ってきた。それを見た人は「すごい!」の大合唱だ。とりあえず私も「いいね」でその流れにのっかる。だが、心の中はもやもやしている。

「ただの自慢?」と思わされるタイムラインに悩まされていたとき、見つけたのが『「自分のすごさ」を匂わせてくる人』(榎本博明/サンマーク出版)だ。心理学を研究する著者が、人から少しでもよく見られたいという気持ちが先走った結果、人をイラッとさせてしまう「匂わせ」、つまりつい自慢してしまうメカニズムを解説。またその対処法を教えてくれる。

 「匂わせ」自体は悪いことではないという。例えば、就活や婚活で自分の評価を高めるためのうまい「匂わせ」は有効だ。問題は不必要な場面でやってしまう過剰な「匂わせ」。能力がないのにデキることを匂わせるのは当然煙たがられる。また、能力があっても不適切にそれを匂わせてしまうのもNG。「できることを鼻にかけている」「見下している」と受け取られてしまうからだ。いずれにしても、人望のない人がやりがちなわかりやすい行為のようだ。今回問題の動画を送ってきた彼女は、私の知る限り能力がないわけではないと思う。それにたくさん「いいね」をもらえているのを見る限り人望がないとも言いがたい。

 さらに、「匂わせ」を動機の点で細かく見ていくと、うまくできなかったときのために経験の乏しさなどを先にアピールしておく「ハンディ匂わせ」や、過剰な自虐ネタで励まされるのを待つ「私、かわいそう匂わせ」、自分を大きく見せたがる「知ってる匂わせ」などがあるらしい。こうして整理して説明されると、なんとまぁ周囲に「匂わせ」があふれていることだろう。と思いつつ、身に覚えもあったりしてちょっと恥ずかしくなる。今回の件に当てはまりそうだったのは、有名人と個人的に話をするほど親しい間柄であることをアピールする「すごい人と友だち匂わせ」。これには「身近な人物の優れた属性や業績の栄光に浴して自己評価が上昇する」という心理メカニズムが働いているらしい。“虎の威を借りる”ってやつだ。…いや、やっぱりこれもなんだかしっくりこない。どちらかと言えばミーハーな雰囲気が漂うメッセージだった。彼女はその芸能人をちゃんと自分と切り離して説明していた。

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