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ウェブブラウザーで遊べる「ブラウザーゲーム」が活況 楽天、バンナムの次はヤフー

8/8(火) 12:00配信

日経トレンディネット

 近年、スマートフォンゲームというと、アプリをダウンロードして遊ぶネイティブアプリが中心だったが、ここにきて、ウェブブラウザーで楽しめるブラウザーゲームが盛り上がっている。2017年4月に楽天ゲームスがブラウザーゲームのプラットフォーム「RGames」を開始。5月には、バンダイナムコエンターテインメントとドリコムが新会社BDXを共同出資で設立し、2018年春からブラウザーゲームの配信とプラットフォーム運用を開始すると発表した。

【関連画像】発表会では『ファイナルファンタジーX』のデモプレーが行われた。キャラの動きの激しい戦闘シーンでもコマ落ちすることなくスムーズにプレーできていた

 こうした流れのなか、新たなプレーヤーとして参入したのがヤフーだ。ブラウザーゲームの新プラットフォーム「Yahoo!ゲーム ゲームプラス」を7月18日に開始する。同社は従来から「Yahoo!ゲーム」を運営しているが、新サービスはパソコンとスマホなど複数のデバイスでデータを連携させ、マルチデバイスで遊べるようにしたのが特徴。サービス開始時点では、『ファイナルファンタジーX/X-2 HD リマスター』などの人気作や、MSX版の『イース』『ザナック』といったレトロゲームなど39タイトルがそろった。今後、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー」の新作や、タイトーの「パズルボブル」の新作、コーエーテクモゲームスの完全新作『Turn』(コードネーム)などが登場する見通しだ。

アプリのダウンロードが不要なので手軽

 ブラウザーゲームが注目を集める背景にあるのは、2014年に策定されたウェブ用言語「HTML5」の進化だ。従来のブラウザーゲームではFlashが使われる事が多かったが、Flashはスマホで扱うには処理が重かった。これに対し、HTML5は動画や音声、3Dグラフィックといったリッチなコンテンツが扱いやすくなっている。しかも、ブラウザー上で動くため、1つのゲームをパソコン、スマホ、タブレット、テレビなど、さまざまなデバイスでプレーできる環境が実現しやすい。それでいて、「HTML5ベースのゲームは、ネイティブアプリと同様の操作感を提供できる」(ヤフーのパーソナルサービスカンパニー 事業戦略本部 ゲームプラス事業部の須藤岳部長)という。

 現在スマホ向けゲームで一般的なネイティブアプリと違い、アプリのダウンロードが不要なのも利点だ。最近のゲームは、基本プレーが無料で、アイテムなどの課金で収益を得る構造となっているため、できるだけ多くの人にゲームを広める必要がある。アプリのダウンロードの手間がなく、スマホの保存容量も圧迫しないブラウザーゲームは、ライトユーザーにも手軽に遊んでもらいやすい。

 さらに、ブラウザーゲームは、SNSとの親和性が高いという利点もある。ゲームを面白いと思ったユーザーがURLをSNSに貼りつけてTwitterなどで拡散、それを見た別のユーザーが興味を持てば、URLをタップするだけでゲームがすぐにプレーできる。

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