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【元ロッテ・里崎智也に聞く】スクイズやエンドランを察知するコツは?

8/9(水) 12:05配信

週刊ベースボールONLINE

読者からの質問にプロフェッショナルが答える「ベースボールゼミナール」。今回は捕手編。回答者はロッテ2度の日本一、WBC初代世界一に貢献した、元ロッテの里崎智也氏だ。

Q.高校2年生の捕手です。走者三塁のときのスクイズやエンドランなど、相手の作戦を事前に察知するコツを教えてください?また、相手の動きが読めないとき、どんなボールを投げて様子を見るのがよいのでしょうか。(高知県・16歳)
A.100パーセント確実なものはない。ピッチアウトもリスクはある。

 察知するコツ……。なかなか難しい質問ですね。簡単に言ってしまえば、「100パーセント確実なものはない」が答えです。ただ、点差やイニング、ランナーの脚力、バッターとピッチャーの力量の差、その打席までのバッターの結果やその日の状態など、観察していれば何となく予測する材料はあります。

 質問は「どんなボールを投げて様子を見るのがよいか」とのことですが、ストライクゾーンに投げて様子を見ることはできません。1つ確認しておきますが、セーフティースクイズ(※バッターがストライクのみをバントし、ランナーはバッターがバントするのを見てスタートする作戦)以外、スクイズもエンドランも、投球と同時にランナーはスタートを切り、バッターはどんなボールでもバントなり、ヒッティングをして転がそうと試みるものです。

 ということは、攻撃側にサインが出ている場合、ストライクゾーンに投げようものなら確実にその作戦を実行をしてきますし、中途半端にボール球を要求しても、バッターは死に物狂いでバットに当てようとします。

 このような際に、「低めにボール球になる変化球を」などと言われることもあります。確かにバント、ヒッティングは失敗する可能性が出てきますが、サインが出ていなければただの1ボールですし、ワイルドピッチ、パスボールとなれば相手に1点を与えてしまうなど、これはリスクが高過ぎます。

 それでもというならば、ピッチアウト(※走者がいる際に、その動きをけん制、様子見をするために大きく外すこと。ピッチドアウトとも言うが日本だけの表現らしい)をする方法があります。その代償として相手に1ボールを与えるリスクもありますし、ピッチアウトしたところで何の情報も得られないこともあります。また、次のボールでサインが出て、スクイズ、エンドランを決められる可能性も否定できません。

 ここまでの説明で理解してもらえたと思いますが、相手の作戦を確実に察知することは難しいということです。これは駆け引き。思い切ってストレイクゾーンで勝負という考えがあってもいいでしょう。割り切るしかないと思います。

●里崎智也(さとざき・ともや)
1976年5月20日生まれ。徳島県出身。鳴門工高から帝京大を経て99年ドラフト2位でロッテ入団。06年第1回WBC代表。14年現役引退。現役生活16年の通算成績は1089試合出場、打率.256、108本塁打、458打点、6盗塁。

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