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ハワイ、実はアートの宝庫 海と買い物だけじゃない

8/9(水) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 夏にハワイで休暇を過ごす人は少なくないだろう。世界的なリゾートとして名高いこの地は、知られざる「アートの島」でもある。マリンスポーツやショッピングの合間にハワイのアートを楽しむ7つのキーワードを紹介しよう。

1.アート・アフター・ダーク

 今年で創設90年を迎えたホノルル美術館。ヨーロッパの印象派やポスト印象派、米国有数の浮世絵コレクションなどで知られるこの美の殿堂は、毎月最終金曜日の夜、ホノルルで最もファッショナブルな場所になる。午後4時半にいったん閉館した美術館は、午後6時に再び扉を開く。ビールやワイン、軽食をつまみつつ音楽ライブやDJ、アーティストの公開制作などが楽しめるパーティー「アート・アフター・ダーク」が午後9時まで開かれるのだ。
 ボランティアの若者らを交えて運営するこのイベントは2004年にスタート。当時の参加者は250人ほどだったというが、今では開場と同時に若者のグループやカップル、家族連れなど2000人が押し寄せる。ここで友人や恋人と待ち合わせ、アートを楽しんでからディナーやダンスに繰り出す人もいるそうだ。展示室やミュージアム・ショップもオープンしており、作品を鑑賞したり、買い物を楽しんだりすることもできる。
 美術館のメンバーでない大人1人の入場料は25ドル。メンバーシップの年会費(25ドル~)を払えば、以降の入場料が無料になる。次回開催は8月25日。ホノルル美術館では毎年夏、サーフィンに関する映画を上映する「ホノルル・サーフ・フィルム・フェスティバル」も開催する。10回目の今年は8月2日で終了したが、同館のもう一つの人気イベントだ。

2.火山派(ボルケーノ・スクール)

 19世紀後半から20世紀にかけて、米国本土や英国、フランス、オーストラリアなどからハワイ島を訪れ、溶岩を噴き上げる火山風景を描いた島外の画家たちの一派。当時はキラウエアやマウナロアの火山活動が活発で、火山派の画家は夜空を赤く染める火口を好んで題材にした。フランス生まれのジュール・タベルニエ(1844~89年)は代表的な画家の一人。パリの名門エコール・デ・ボザールで学んだ後、ロンドンやニューヨークの雑誌社で挿絵画家として活躍。40歳でハワイに渡ってからはパノラマサイズで描く火山の風景画で成功をおさめた。ホノルル美術館2階の「ハワイ美術」の展示室やビショップ博物館で、こうした「火山派」の絵画を目にすることができる。
 火山活動のエネルギーは今も芸術家たちの創作意欲をかきたてる。ハワイ島を訪ねるのならば、キラウエア火山にほど近いアーティスト村のボルケーノ村に足を運びたい。絵画、陶芸、ガラス工芸、彫刻、キルトなどを制作する芸術家が数多く暮らし、一部のアトリエや工房は一般公開されている。毎年、感謝祭の時期に工房ツアーと販売会を主催するグループもある(www.VolcanoVillageArtistsHui.com)。
 ボルケーノ村の芸術についての情報は「ボルケーノ・アート・センター」で入手できる。米国の写真家アンセル・アダムスに師事した建築家ブーン・モリソン氏が74年に設立したハワイのアーティストを支援する団体だ。ギャラリーで作品の展示販売もしている。
 米国を代表する風景写真家のアンセル・アダムスも40年代、50年代にハワイを訪問しており、ハワイ島の溶岩台地やペトログリフ(岩絵)などを撮影した写真がアリゾナ大学のCenter for Creative Photographyなどに所蔵されている。

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最終更新:8/9(水) 7:47
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