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東芝レグザのそっくりさん ジェネリック家電は買いか

8/9(水) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 数年前からネットなどで「ジェネリック家電」という言葉を目にすることが増えた。特定流通で販売される、低価格な家電製品のことをそう呼ぶことが多いようだ。医薬品の「ジェネリック」から転じた名称だ。「ジェネリック家電」も、価格は安いが機能はブランド機種と変わらないのだろうか。

 ジェネリック医薬品は、医薬品の特許が切れた後、他社が同じ有効成分で製造した「後発薬」と呼ばれるもの。価格は安いが、効き目はこれまでの薬と変わりない。

■実は幻想だった「ジェネリックREGZA」

 最近の例で見てみよう。

 2017年6月にドン・キホーテが売り出した「5万4800円」の4Kテレビが話題になった。3000台がまたたくまに完売。7月に1400台増産されたが、それで打ちきりであり、同じものはもう手に入らない。

 この製品が注目を集めた理由は、4Kテレビとしては価格が安いことに加え、人気ブランド「REGZA」のユーザーインターフェースにそっくりだったからだ。実際、メインボードとそれを動かすソフトの部分は、REGZAを販売・開発している東芝映像ソリューション製なので、似ているのも当然だ。REGZAに似たものがREGZAの3分の1の価格で手に入る。だから「ジェネリックREGZA」などと呼ばれ、人気が沸騰したのである。


 だが、「ジェネリックREGZA」の機能はREGZAの4Kテレビとは大きく違う。メインボードは東芝映像ソリューション製だが、REGZAに入っている高画質化エンジンである「レグザエンジン」は搭載されていない。だから、画質はかなり異なっている。例えば、4Kテレビには必須といわれる、2Kの映像を4Kで見ても見劣りしない高画質なものにする「超解像技術」が搭載されていない。また、NetflixやAmazon Prime Videoなどの映像配信を見る機能や、全チャンネル録画などの付加的な機能もない。REGZA、特に4K REGZAのブランド価値を構成している部分はやはり本物のREGZAにしか搭載されておらず、同等の機能とはとてもいえない。「ジェネリックREGZA」と呼んでしまったのはユーザーの思い込み、といっていい。

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最終更新:8/9(水) 7:47
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