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インスタグラムの投稿がうつ病を示唆?新たな研究が示すSNSとメンタルヘルスの関係

8/9(水) 19:57配信

エスクァイア

ちょっとしたフィルター使いもうつ病の兆候かも

 あなたはインスタグラムにどんな写真を載せているだろうか?最新の研究によると、選んだフィルターなどがあなたの精神状態を反映している可能性を示唆している。

【インスタグラムの写真には、うつ病を示唆する複数の重要なヒントがある。そのヒントとは?】

 インスタグラムに写真を投稿するときには、明るさや色を調整するフィルターを使う人が多いだろう。このように写真を編集するとき、選択するフィルターについて深く考える人は多くないかもしれない。しかし、実際これがあなたのメンタルヘルスの状態について多くを語り、うつ病の兆候を示す可能性さえあるとしたらどうだろう。 
 
 ハーバード大学とバーモント大学の新たな心理学研究によれば、インスタグラムの写真には、うつ病を示唆する複数の重要なヒントがあるという。以下にこの一部を紹介する。 

インスタグラムの写真に見られるうつ病の兆候 
 
・写真は暗く、グレーやブルーがかっている。 
・モノクロの写真が多い(フィルターでは「Inkwell」がよく使われる)。・写真に写っている人は少なく、顔が写っている写真も少ない。これは社会的つながりの少なさを示唆している。 
・セルフィーのなかで、しばしば悲しげな表情が見られる。 
・うつ病に苦しむ人の写真には 'Like(いいね)' が少ない。

 同研究では、有志の実験協力者から提供を受けたインスタグラムのフィードと精神疾患の病歴を分析。合計で166人(このうち半分弱の71人が過去3年以内に臨床的うつ病を患ったことがあった)が投稿した4万3950枚の写真を調べたという。 
 
 研究チームはこれらの写真を明るさ、陰影、色使いなどの観点から分析。SNSにアップロードした写真からうつ病を70%の確率で判別できる新たなコンピューターによってうつ病の兆候が発見された。 
 
 一方でこの研究では、健康でより幸福度の高いグループが温かい色調を好み、「バレンシア(Valencia)」のような明るいフィルターを使う傾向があることもわかっている。 
 
 同研究の共著者でバーモント大学のクリストファー・ダンフォース博士は、「オンラインで他の人々との関わりをシェアする人がますます増えている今日において、アルゴリズムで精神的・身体的病気の兆候を見出す技術には大きな可能性があります」と語る。 
 
 今回の研究は「EPJデータサイエンス」誌に掲載されたもので、メンタルヘルスの問題を早期に発見する上でのソーシャルメディアの利用可能性を示している。 
 
 「たとえば、ユーザーの言動の異常を察知して医者に知らせるようなスマートフォン向けアプリがあったらどうでしょう。こういったアプリは、本人が気付くよりも前に問題の兆候を発見するかもしれません。」(クリストファー・ダンフォース博士)

翻訳:中村 航

最終更新:8/9(水) 21:18
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