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【葛藤を乗り越えて。】鈴木誠也独占インタビューvol.3

8/9(水) 8:01配信

広島アスリートマガジン

4月序盤から、22歳の若さで強力カープ打線の4番打者に抜擢された鈴木。
交流戦でサヨナラ弾を放つなど、順調に4番として活躍を見せている一方で、
これまで感じたことのない葛藤と日々戦っていた。

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残った数字に納得していない

―― ここまで、ほぼ4番が続く中で自身の打撃内容については、どのように感じていますか?

鈴木 昨季よりも打球の質が変わってきた印象です。『これまでなら、この打ち方でこういう打球を打てていたのに、今この打ち方をするとホームランになってしまう』みたいな。僕の中ではホームランを求めたくないんです。『ヒットを求めた中での延長がホームラン』だと思っていたのに、打席に入るとホームランのイメージしか出なくなってしまっていたりします。今季に関しては技術的な面での葛藤もいろいろありますね。

―― しかしながら、打率、本塁打、打点と打撃3部門でリーグ上位の数字が残っています。

鈴木 現時点で打点に関しては良い数字が残こせているのではないかと思います。打点は4番が稼がなきゃいけない部分だと思いますからね。ただ、得点圏打率(7月13日現在 ・275)が低いことに全く納得していませんね……。成績、数字ではあまり左右されないので、自分が残す数字よりも、自分の技術ですね。今はそれが良くないという感覚が強いです。数字が残っても、自分の感覚が良くないと満足できないですから。その中でも結果が出ているというのは、昨季とはまた違うところなのかなと思う部分もあります。昨季は良い状態がずっと続いていたので、良い結果を残すことができましたが、今季はそうはいかないというのは分かっていました。その中で試合に出続けて結果が出ているというのは、良いと思うんですけど……、まだまだですね。

―― 4番として葛藤を感じる中、周囲にアドバイスを求めることはありますか?
鈴木 技術的なことはほぼありませんが、今チームで4番を長く打っていた方は新井(貴浩)さんなので、新井さんのところに4番として試合への入り方、精神的な部分を聞きにいくことがあります。具体的には「こういう苛立ちがあるんですけど、どうしたら良いんですか?」などですね。あとは、4番に入ったことで自分もいろいろ変わった部分もあったので、「いつもどういう意識で4番を打っていたんですか?」とか「今こういう気持ちなんですけど、同じようになったことはありますか?」という質問もさせてもらいました。

―― 自主トレを共にした内川選手もチームでは4番ですが、助言を求めたことはあるのですか?

鈴木 内川さんも普段4番を打たれていますが、自主トレの時にまさか自分が打つことになると思っていなかったので、特にそのことについてはまだ聞いていません。なので、またオフに聞いてみたい気持ちがあります。ただ、内川さんに助言をいただいたとしてもそれだけではなく、人それぞれ考えが違う部分があると思うので、いろんな人に助言を求めたいと思います。

―― 現在の鈴木選手にとって、理想の4番像はありますか?

鈴木 理想の4番……正直今は全く分からないですし、それを考える余裕がありませんね。なので、まずはケガをしないように頑張りたいですし、まだまだシーズンは長くて試合数も残っているので、きっちり自分の仕事をしていくだけだと思っています。

【広島アスリートマガジン2017年8月号から抜粋・数字は7月14日時点】

広島アスリートマガジン編集部

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