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セビージャにガッポリ稼がせた敏腕SDモンチが、新天地ローマに降臨

8/9(水) 7:50配信

webスポルティーバ

 チームを強化する。直接的にその役割を担うのは会長でも監督でも選手でもない。スポーツディレクター(以下SD)の仕事である。ゼネラルマネージャー、強化ダイレクター、強化部長など呼称はいくつかあるが、要はチームのマネジメント役だろう。

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 選手の特性を見極め、チームのスタイルを鑑(かんが)み、適応できるか、判断を下す。

<目利きと交渉力>

 このふたつこそ、資質として問われる。

 昨今の世界のフットボール界でSDとして最も名声を高めたのは、スペインのセビージャを強豪に押し上げたモンチ(本名/ラモン・ロドリゲス・ベルデホ)だろう。その実績が評価され、2017~18シーズンからはセリエAの名門ASローマのSDに就任した。

<無名ではないが、飛躍間近の選手に目をつけ、価値を数倍から数十倍に上げる>

 その点でモンチの辣腕(らつわん)は他の追随を許さない。最高のヒットはダニ・アウベスだろう。55万ユーロ(約7000万円)で獲得した彼を、2008年、3550万ユーロ(約45億5000万円)でバルセロナに売却。利益は約65倍と凄まじい。

 バルサはお得意様で、他にもアドリアーノ・コレイア、セイドゥ・ケイタ、イヴァン・ラキティッチ、アレイクス・ビダルをセビージャから売却している。バルサだけでなく、レアル・マドリード(セルヒオ・ラモス、ジュリオ・バチスタなど)、アトレティコ・マドリード(ケヴィン・ガメイロなど)にも多くの人材を供給。これらの取引によって、数百億円の”売り上げ”を計上している。

 スペイン以外のビッグクラブとの取引も活発だ。

 アーセナル(ホセ・アントニオ・レジェス)、マンチェスター・シティ(ヘスス・ナバス)、リバプール(アルベルト・モレノ)との取引は、いずれも下部組織出身選手を売却したもので、3人合計6300万ユーロ(約82億円)の利益を叩き出した。一昨シーズンは700万ユーロ(約9億1000万円)で得たカルロス・バッカを3000万ユーロ(約39億円)でACミランに譲り、昨シーズンは550万ユーロ(約7億1000万円)のグジェゴシュ・クリホビアクを3360万ユーロ(約43億5000万円)でパリSGに売り払っている。

 成長が見込める選手に対して、モンチは高額投資も躊躇(ためら)わない。2009年に1500万ユーロ(約17億円)でレアル・マドリードから獲得したFWアルバロ・ネグレドを、2013年には2500万ユーロ(約29億円)でマンチェスター・シティに売却した。まさに目利きと交渉力の賜(たまもの)だろう。

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