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情報時代だからこそ、脳には休息時間が必要

8/9(水) 11:10配信

ライフハッカー[日本版]

Inc.:トレーニングをはじめてすぐのころは、身体の限界に挑戦したくなるかもしれません。でも、問題はトレーニングのハードさではありません。それよりも、不健康な習慣をやめられないことが問題です。たとえば、乱れた食生活や睡眠不足、回復時間を十分に取れないことにこそ、問題があるのです。それは、脳にも、筋肉と同じことが言えます。

【画像】情報時代だからこそ、脳には休息時間が必要

起業家である私は、1日10~12時間、それ以上の時間を職場で働いています。帰宅後も残った仕事をすることがあります。そして、寝る前にはメールやSNSのメッセージに返信します。働き過ぎなのは明らかです。

次に、ニュースやテレビを見ます。そして2時間ほど眠り、食事を流し込むことの繰り返し。これぞ、情報時代の生き方です。実際、1986年に比べると、私たちは1日当たり5倍の情報を受けているそうです。

私たちが不安やストレスに苦しめられるのは無理もありません。米国だけで、4000万人もの大人が不安障害に苦しめられていると言われています。不安は、米国でもっとも一般的な精神疾患でもあります。

これは進化なのか?

人間の脳は、マラソンを走るようにはできていません。それと同じで、1日の大半をスマートフォンの通知や刺激を受けて過ごすようにはできていません。何百万年前の人類の生活を想像してみましょう。狩りや集会ぐらいしかやることがなく、誰もがもっとゆっくりとしたペースで動いていたはずです。このようなスローな生活は、脳と身体がリラックスし、再充電する時間をもたらしていたでしょう。

さらに、太陽と自然のリズムに従って生きていたはずです。そのため、サーカディアンリズム(24時間周期のリズム)にも適応できていたと考えられます。現代の私たちは、24時間365日戦わなければなりません。仕事と家庭、さらには常時接続社会に追われているので、睡眠不足の人が増えるのは当然なのです。

脳にも休息の時間を

睡眠を十分に取ることで、集中力、生産性、健康が高まります。でも、それは氷山の一角に過ぎません。ロチェスター大学で研究に携わったMaiken Nedergaard氏は「なぜ私たちは眠るのか、その理由を発見した気がします。私たちは、脳をきれいにするために眠るのです」と述べています。

Nedergaard氏らの研究チームは、マウスの脳細胞の間の空白が、眠っているときは60%増えているのを発見しました。これにより、脳内の脳脊髄液が、起きているときの10倍の速度で流れます。

また、夜に十分な睡眠を取るだけでなく、1日を通してテクノロジーから離れる時間が必要です。脳は、90~120分しか集中力を維持できないのです。これは、私たちの睡眠中や覚醒中に存在するウルトラディアンリズムによるものです。

世界の偉大なバイオリニストを対象にした有名な研究があります。音楽の練習に関して、Nedergaard氏のマウスを使った研究と同様の結果が得られています。バイオリニストたちは、1回90分の練習を3回、途中に休憩をはさんで実施していました。

シリコンバレーの企業は、ビジネスにおけるこの「パフォーマンス改善」コンセプトを理解しており、同じアプローチを業務に取り入れています。伝統的な8時間の労働時間を柔軟にし、社員が90分単位でタスクに取り掛かることを奨励しているのです。成果は、そのうちわかるでしょう。

クリエイティブかつ戦略的に複雑な課題をもっとたくさん取り扱いたかったら、休息の時間が必要です。それによりストレスが軽減され、脳のパフォーマンスだけでなく、全体的な健康にもいい影響があるでしょう。

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