ここから本文です

ディーゼルに危機! クリーンディーゼルでも将来性はガソリンより厳しい

8/9(水) 18:00配信

WEB CARTOP

欧州でもディーゼルのシェアは落ちている

 ディーゼルエンジンは、軽油を自己着火させるシステムです。ガソリンを点火着火させるガソリンエンジンと違いがあります。自己着火させるためには、燃焼室内に高い圧力と温度が必要になるので、エンジンの圧縮比が高くなります。それが要因となって、高トルクや低燃費といったメリットと同時に、エンジンのノイズや振動の大きさ、高回転まで回らない、そしてPM(粒状化物質)やNOx(窒素酸化物)が出やすいというようなデメリットがあります。

国産メーカーのクリーンディーゼル車たち

 黒い煤を大量に吐き出しながら、ガラガラと盛大な音を立てて走るトラックを、30年くらい前は良く見かけました。とくに日本国内ではトラックのハイパワー競争もあり、さらにチューニングされたトラックもあって、そうした状況はかなり激しかったのです。

 大きな変革があったのは1990年代に入ってからです。高圧の燃料噴射システムが採用され始め、燃焼を細かく制御することが可能になりました。ガソリンエンジンでは、吸気量と燃料噴射量と点火タイミングで燃焼状態を変化させることができますが、ディーゼルエンジンではそのすべてが基本的に燃料噴射で決まります。

 高温下の燃焼室内に燃料を噴射することで燃焼が始まるディーゼルでは、極めて短い時間に噴射する必要があり、その精度を高くするには高圧の噴射が必要でした。コモンレール式というのは、その高圧燃料噴射システムのひとつです。その登場によって、PMやNOx、ノイズや振動を抑えることができる環境が整ったわけです。

 ヨーロッパでは5年ほど前まで、ディーゼルエンジンが新車の半数以上を占めてきました。その要因のひとつは、カンパニーカー制度が存在したからです。企業が社員のクルマを用意・提供するシステムで、一般的に車両価格ではなく、クラスが指定されます。

 つまりVWパサートとなった場合、ガソリンでもディーゼルでもどちらでもいいわけです。燃料代は自分持ちですから、車両価格が高くてもディーゼルを選ぶのが論理的ですよね? そういう前提でディーゼルが多かったわけで、決してガソリンよりもディーゼルが好きで選んでいたわけではないのです。現在はディーゼルのシェアは30%台に落ちていますし、そもそも個人所有車では10%程度だったのです。

1/2ページ

最終更新:8/9(水) 18:00
WEB CARTOP

記事提供社からのご案内(外部サイト)

クルマの「知りたい」を完全網羅
新車試乗・最新技術・お役立ち情報 etc……
すべてがわかる自動車メディアの決定版