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きっと見つかる未来のヴィンテージ!──三越ワールドウオッチフェアの楽しみ方

8/9(水) 17:50配信

GQ JAPAN

日本を代表する百貨店、日本橋三越本店で開催される「三越ワールドウオッチフェア」は、国内外の有力時計ブランドが一堂に会する大イベントだ。今年20周年を迎えるこのフェアならではの魅力とはなにか?

【写真でみる】建物そのものがアートな日本橋三越本店

■伝統の街、日本橋を巡る

今や当たり前となった各百貨店のワールドウオッチフェアだが、その先駆けは三越だった。古くから様々な時計ブランドの、様々なモデルを取り扱ってきた三越だからこそのフェアであり、他に開催できる百貨店があったとは思えない。三越の成功を受けて、時計店や百貨店がフェアを開催するようになったが、三越ワールドウオッチフェアの規模と格式は、今なお他のフェアとは一線を画する。各社は、三越のフェアに選りすぐりの時計を並べる。売れれば大金星。その1年、「三越で売れた!」という実績をひっさげて、時計メーカーは各フェアを凱旋するのだ。

このフェアは、時計好きからも一目置かれている。お忍びで視察に来ている時計業界の有名人も少なくない。理由は、サプライズがあるからだ。たとえば著名な独立時計師が出展しているかと思えば、レアなメーカーがブースを構えていたりもする。時計好きが思わずニンマリする瞬間だ。歴史と格式があるフェアだからこそのサプライズであって、他が模倣するのは難しい。

三越ワールドウオッチフェアのユニークさは、品揃えにも見て取れる。普通、こういったフェアでは、新製品を揃えることがとくに重視される。しかし三越のフェアに新製品が集まるのはいわずもがなだけれど、多くのメーカーはあわせて、定番モデルや、これから定番になるようなユニークなモデルも展示するのである。複雑時計はもちろんだが、エントリークラスの時計も一通り揃えたフェアは、ありそうでさほどない。時計ファンだけでなく、日本のエスタブリッシュメントも集う三越のワールドウオッチフェア。審美眼のある顧客が選んだ時計は定番になる、というメーカーの判断は当然だろう。

来場者はきっと、会場に並んだ華やかな時計たちに圧倒されるはずである。しかし目を凝らして時計を見ていくと、長く使える定番はもちろん、未来の定番も見つけ出せるはずだ。20年の歴史が積み上げてきた、三越ならではの重厚な品揃え。このフェアが、時計好き以外にも支持されてきた所以である。

■日本橋三越本店は建物そのものがアート!

1999年に「東京都選定歴史的建造物」に選ばれた日本橋三越本店の本館は、2016年7月文化庁から国の重要文化財に指定された。ルネサンス式建築の威容を誇る日本最初の百貨店であり、関東大震災で被災した大正時代の建築の鉄骨を活かしたのが特徴。昭和2(1927)年に7階建ての建物として完成している。西洋の古典様式を基調とした重厚感のある外観、アールデコの室内装飾など、アートとしても実に見どころが多い建築物だ。三越ワールドウオッチフェアに来場する際には、百貨店建築の発展を象徴するこの重要文化財をお見逃しなく!

広田雅将
時計ジャーナリスト
時計専門誌『クロノス日本版』編集長。大学卒業後、サラリーマン、ライターなどを経て2005年から現職。国内外の時計専門誌・一般誌などに執筆多数。時計メーカーや販売店向けなどにも講演を数多く行う。ドイツの時計賞『ウォッチスターズ』審査員。

Masayuki Hirota

最終更新:8/9(水) 17:50
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