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「日本ファーストの会」は商標法違反でアウトかも --- 宮寺 達也

8/9(水) 17:12配信

アゴラ

小池都知事が都民ファーストを立ち上げて以来、常に国政進出の噂が取り沙汰されてきたが、いよいよ動きが本格してきた。

8月7日、都知事選からずっと小池氏と行動を共にしてきた衆院議員の若狭勝議員が自身が代表の政治団体「日本ファーストの会」を立ち上げたと発表した。

また、都議選の候補者を擁立するために小池都知事が立ち上げた政治塾「希望の塾」を真似るかのように、「輝照塾」(https://nipponfirst.jp/)という政治塾の開催も発表した。

日本ファーストの会は小池都知事と直接の関係は無いとされているが、輝照塾の第1回の講師が小池都知事であり、小池都知事が主導となって国政進出を狙っている事は明らかだ。

すでに民進党を離党した長島氏や細野氏の合流も噂されている。さらには民進党の代表選に立候補した前原氏も秋波を送っており、今後の政界再編に向けた動きに大きな影響を与えそうだ。

しかし、若狭氏は出だしから大きくつまずいてしまった。「日本ファーストの会」という政党名は商標法に違反している恐れがあるからだ。

本当は「国民ファーストの会」にしたかったはず

法律違反を指摘する前に、「日本ファーストの会」という名称を聞いたときに

「あれっ、国民ファーストの会じゃないの?」

と思った人は多いだろう。私もだ。

実際、小池都知事は都議選で圧勝した7月3日、国政進出の可能性を聞かれて、「今はそういう状況ではない」と否定しながらも、「都民ファーストならぬ国民ファーストをベースに考える方が増えれば、国民にとってもいいことではないか」と、国民ファーストの会で国政進出する気が満々なインタビューをしている。

「都民」ファーストが国政に進出するのだから、その上位概念は「国民」だ。国民ファーストが最もしっくりくる。実際、小池都知事周辺はこの名称で準備していたはずだ。

しかし、そこに立ちはだかったのが後藤輝樹氏である。後藤輝樹氏は2016年の都知事選や7月の都議選に立候補しており、軍服姿のポスターや政見放送での放送禁止用語連発などで話題になったいわゆるネタ候補である。

その後藤輝樹氏が5月3日に自身の政治団体の名称を「国民ファーストの会」に変更し、それを総務省に届け出ているのだ。

公職選挙法によると、後藤輝樹氏の「国民ファーストの会」は「政党」や「政治資金団体」ではないため、後から「国民ファースト」という政党が誕生してもどちらにも問題は無いらしい。

しかし、普通に考えて後から名前を使った方がイメージが悪くなるのは間違い無い。何より、同じ名前の政治団体が堂々と衆院議員選挙や参議院選挙に立候補してくることを止められない。

そういうデメリットを考慮して、「国民ファーストの会」の名称は見送ったのだろう。

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最終更新:8/9(水) 17:12
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