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伊高級ブランド、石油業界出身の25歳女性CEOの下で再生へ

8/9(水) 10:00配信

Forbes JAPAN

2000年代半ばのイタリアのファッション界で、次にドルチェ&ガッバーナ(D&G)のような成功を収める新たなブランドとして期待され、ディースクエアード(Dsquared2)などと競い合っていたフランキーモレロ(Frankie Morello)──。



このブランドは、1999年にクリエイティブ・ディレクターのピエ-ルフランチェスコ・ジグリオッティとマウリツィオ・モディカがミラノを拠点に立ち上げたものだ。当初はその独自のスタイルで人気を博したが、その後は低迷。2014年には同国の石油会社Ludoilが株式の一部を取得し、2016年にはさらに出資比率を引き上げた。

一時はミラノ・ファッションウィークで新作コレクションを発表することもできなくなり、自社ブランドのみ扱っていた直営店全てを閉鎖するまでに至った同社。その後に復活を果たしたフランキーモレロを最高経営責任者(CEO)として率いるのが、家族経営のLudoil からその任務を託された25歳のアンジェラ・アマトゥーロだ。

石油関連の事業に携わっていた彼女は、大学では経済を学んだ。ファッションは専門外だが、それでも「中核事業が何であれ、企業経営がどのようなものであるかは基本的に同じ」だという。さらに、「ファッション業界の好きなところは、さまざまな感情を呼び起こしてくれるところ。退屈する暇などない」と語る。

現在の同ブランドのクリエイティブ・チームの平均年齢は30歳。アーティスティック・ディレクターには、新たにニコラス・プジョーリを迎えた。その中でアマトゥーロが優先的に取り組んでいるのが、国際市場での小売事業の拡大だ。衣料品とアクセサリーに加えて化粧品部門にも進出する計画で、すでに2018年4月にはパフュームの発売が決定している。

今年6月にはウクライナの首都キエフに直営店を開設。中国でも今後、上海と杭州に同様の6店舗の開業を計画している。すでに人気を得ている中国市場では、英オアシス・ファッションの中国部門との合弁事業を通して小売事業を拡大する方針だ。そのほか米国と中東地域でも、存在感を高めていきたい考え。

世界全体では今後5年間で150のモノブランド店をオープンさせる計画だ。これにより、2021年には年間売上高5000万ユーロ(約65億円)が達成できると見込んでいる。2016年の通期の売上高は1700万ユーロに達しており、これについてアマトゥーロは、「これまでのところ、事業は順調だ」と話す。

「消費者の反応は、3年前とは異なる。当社の顧客たちも、そうした変化に心を躍らせている。この状況を再生と呼ぶのが適切かどうかは分からないが、現時点で重要なのは、私たちの事業を確立していくことだ」

Declan Eytan

最終更新:8/9(水) 10:00
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