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外国人上司への"失礼"を避ける会話のコツ

8/9(水) 9:15配信

プレジデントオンライン

職場に外国人の上司がやってきたらどうすればいいでしょうか。専門家は「大事なことは語学力よりも、『相手が日本人ではない』という前提を踏まえること」といいます。たとえば「今度の金曜日」や「今日はありがとうございました」といった言い方はNG。なぜダメなのか、どう話せばいいのか。具体的なポイントを聞きました。

■外国人上司とのコミュニケーションが進むポイント

 外国人上司を迎えた際、まずどんなことに気をつけて話せばいいのか? 「語学力とは別に、外国人上司と一緒に仕事をする上では、ビジネスの習慣や文化的バックグランドの違いがあることを踏まえたコミュニケーションが大事になる」と話すのは、“仕事の英語パーソナルトレーナー”河野木綿子(こうの・ゆうこ)氏。河野氏は、以下の5点が重要だという。

 (1)自己紹介の要素は4つ。最後にプライベートな要素を少しだけ混ぜる
(2)仕事の本題に入る前に「スモールトーク」で心の距離を縮める
(3)名前は大事。知っていると信頼につながる会話マナー
(4)ミスを防ぐ「5ピース」での伝え方
(5)日本の「当たり前」は通用しない。日本独自の商習慣の説明を

 「日本では、上司が部下に『お前、これをやっておけ』とか、『だからお前はダメなんだ』といったことを気安く言いますが、英語圏ではあり得ません。こうしたやりとりは、パワハラだと受け取られかねませんから。『部下なんだから何をやらせてもいい』とは考えていませんし、上にいるからこそ、上司はみんなを丁寧に平等に扱っていかなくてはいけないと考えています」(河野氏)

 日本人だけの上下関係に慣れていると、思い及ばない部分が多い内容である。以下、くわしく見ていこう。

■1.自己紹介の要素は4つ。最後にプライベートな要素を少しだけ混ぜる

 上司とオフィスで初めて会ったときや、キックオフミーティングの場など、英語で自己紹介をしなくてはならない場合。何をどこまで話せばいいか、迷う人もいるだろう。自己紹介では、(1)名前、(2)どう呼んでほしいか、(3)今の仕事をして何年くらいか、またはそのチームの中でどういう仕事をしているか、(4)プライベートなネタを1つ、この4つで十分だという。

 名前をフルネームで慌てて発音すると、長いファーストネームだと思われることがあるので、必ず名前のあとに一呼吸置いてから名字を言うといい。例えば「I’m Mariko(一呼吸)Suzuki」という具合だ。

 続いて、現在の仕事について簡単に触れる。この時、学歴は不要だ。「オフィスでの顔合わせなどで自己紹介するときに、『私は××大学を出ました』など、学歴は言わないですね。ただ、社外の人にプレゼンテーションをして話を聞いてもらおうと思ったら、取得している学位や資格など、仕事につながる学歴や専門性の話をするのはいいと思います。例えば若くても高い専門性を持っている人が、見た目で判断されてしまう場合もあります。そんなときは、『実は××の学位を持っていて、今日お話しすることは専門分野です』などと説明することは有効です。そうすると、相手は『この人の話を聞いてみよう』と思いますよね」(河野氏)

 日本人が意識して話す必要があるのは、(4)の打ち解けやすいプライベートの話だそうだ。『週末にはいつもバーベキューをするのが好き』『映画を見るのが趣味です』といった具合に、どんな趣味がある、最近ハマっていることなどを一言付け加えると、その後のコミュニケーションに効果的だという。

 「人間味が感じられるといいですね。それが共通の話題になれば、それをきっかけに仲良くなれるはず。プライベートの雑談は、実はとっても大切なんですよ」(河野氏)

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