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劣勢続く安倍政権を中国メディアはこう報じている

8/9(水) 6:15配信

JBpress

 つい半年前まで一強状態にあった安倍政権は、頻発した教育関連スキャンダルや閣僚らの失言により支持率が急落し、都議選でもかつてない敗北を喫するなど、劣勢が続いています。8月3日には支持率回復を期して内閣改造に手を付けたものの、改憲日程について与党内でも異論が出るなど、今後の政権運営についてはなおも厳しい状態が続くと予想されています。

 かねてから安倍政権が「右傾化」していると批判してきた中国は、安倍政権の苦しい現況をどう見ているのか。中国メディアの、内閣改造前後の安倍政権の報じ方を通して、中国側の見方を追ってみることにしました。

■ 櫻井よしこ氏が入閣!? 

 まず、内閣改造前の報道はどうだったのでしょうか。

 中国メディアは、日本のメディアの報道を引用する形で、安倍政権が数々のスキャンダルにより支持率が急落し、求心力が落ちている状況を紹介していました。

 特に稲田朋美元防衛相をはじめ「安倍ガールズ」と呼ばれる女性議員らが足を引っ張っていることを強調し、内閣改造に当たっては新たに選出される女性閣僚が誰になるのかが1つの注目点だと報じていました。

 そうした一連の報道の中で一際目を引いたのが、「右翼分子、櫻井よしこ氏が入閣?  安倍ガールズ入りか?」という「新華社」の報道です。

 他の多くの中国メディアが新華社の記事を引用する形で大きく扱っており、中国における櫻井氏の“危険な人物”としてのネームバリューと存在感が伝わってきます。

 この報道の出所は、日本のある若者向け雑誌の予想記事のようです。冷静に考えれば、議員ではない櫻井氏が入閣する可能性はほぼないのですが、新華社は櫻井氏を警戒するあまり、勇み足で報じてしまったものと思われます。雑誌の記事とはいえ、中国側としては見逃すことのできない予想だったのかもしれません。

■ 「首相が態度を改めなければ意味がない」

 内閣改造後の報道に移ると、こちらも日本のメディアの記事引用をベースとしつつ、組閣の顔ぶれや背景、狙い、各閣僚らの経歴をまとめて解説しています。

 「環球時報」はそうした解説と合わせて、中国の政府系シンクタンク「中国社会科学院 日本所」の高洪副所長のコメントを紹介していました。高洪副所長は、今後の政権運営は「首相本人の態度が肝心」だといいます。

 高洪副所長はコメントの中で、「森友学園や加計学園など安倍首相の旧友に関するスキャンダルは表面上の問題に過ぎない」「根本的な問題は、安倍首相本人の政策や価値観が国民から信頼が得られていない点にある」と指摘しています。そのため、「いくら閣僚を変えたとしても、国民や国際社会に対し誠実な態度を示すなど首相本人が態度を改めなければ意味がない」と分析しています。

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最終更新:8/9(水) 6:15
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