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高配当株投資で「TOPIX」以上の好成績を上げ続けるスゴ腕ファンドマネージャーの銘柄選びの極意とは?現金が潤沢な銘柄から、増配が期待できる株を探せ!

8/9(水) 21:20配信

ダイヤモンド・ザイ

 高配当株を対象とする投資信託で好成績を上げるファンドマネジャーは、どんな基準で銘柄を選択しているのか? 

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 ダイヤモンド・ザイ「高配当株投資の新常識」特集では、高配当株を運用するファンドマネジャーや、高配当株投資で成功している個人投資家の投資手法なども解説している。

 今回はそのなかから、「日興ジャパン高配当株式ファンド」のファンドマネジャー・小林敏紀さんが語る、銘柄選びの考え方をピックアップ!  「日興ジャパン高配当株式ファンド」は、上げ相場でも下げ相場でも「TOPIX(東証株価指数)」を上回る成績を上げてきた人気の投資信託だ。そんなスゴ腕ファンドマネジャーの小林さんが高配当株を選択する際の基準と、実際に組み入れている銘柄とは? 

配当の成長が見込める銘柄であれば、下値抵抗力が強いうえに高値の更新も狙える!

 「日興ジャパン高配当株式ファンド」に組み入れるのは、単に高配当であるだけでなく、配当の成長が見込まれる銘柄です。なぜなら、配当が成長する株には下値抵抗力があり、業績の拡大に伴う増配を期待できるという2つの魅力があるからです。

 絶対リターンを追求した結果、特に大きくTOPIXを上回ったのは、(1)2010~2012年、(2)2014~2016年という2つの局面。

 (1)は震災などもあり、全体相場がダラダラと停滞した時期ですが、組み入れ銘柄の下値抵抗力の高さが実証されました。その後、アベノミクス相場の到来で全体相場が盛り上がりましたが、(2)の局面では再び大きくTOPIXを上回ることができました。

 市場全般も堅調でしたので、高配当株のディフェンシブ性で勝てたわけではありません。保有株が増配を繰り返すなど、企業の成長への変化が評価されて株価が大きく上昇したため、勝つことができたのです。上昇相場でも指数を上回るには「安定配当」だけでは不十分で、着実に増配が見込める銘柄に注目すべきです。

「現金を稼ぐ力」や「株主還元に対する方針」を重視!割安度合いやROEなどを確認して、「つれ安」局面で買い!

 銘柄を選ぶときは、社長インタビューなどの取材を通じて、株主還元に対する方針を確認。そのうえで、フリーキャッシュフロー(簡易的には営業キャッシュフローと投資キャッシュフローの合計)が潤沢な銘柄に注目します。

 例えばストック型のビジネスの場合。かつてはシステム開発の需要に業績が連動していたIT企業の中にも、現在はクラウドサービスの運営・保守といったストック型のビジネスにより、収益が安定化した企業が増えています。

 成熟産業でも、経営統合やM&Aによる再編が進む業界には注目です。石油元売りや小売業などは再編に伴ってプレイヤー(競合)が減り、体力が強化されて増配の可能性が高まっている会社が出てきています。

 内外で高いシェアを獲得している企業も有望です。特にニッチ分野で強みを発揮する会社は、利益率の高さが光ります。

 株価指標では、割安ながら、収益性が高く「ROE」が高い銘柄を多く組み入れています。買いのタイミングは、相場全体の調整に“つれ安”して利回りが向上したときを狙うのが基本です。アベノミクス初期のような底上げ相場や、直近の割高なグロース株がさらに買われる相場など、短期的にTOPIXに追随しにくい局面はありますが、通常の相場では安定的にTOPIXを上回る成果を残してきました。

 ここ数年は、ファンドの平均配当利回りは3%前後。基準価額が上がっても同じようなペースで保有銘柄も増配しているためです。

 2017年末にかけては、世界的に景気の不透明感が強まる可能性もあり、高配当株が脚光を浴びるかもしれません。特に、配当性向を大幅に引き上げる企業が増える局面では、株価上昇も狙いやすいと考えています。(以上、「日興ジャパン高配当株式ファンド」のファンドマネジャー・小林敏紀さん談)

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