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「ゼロ女」が熱中するパイロットたちの真実の声とは? 『ドリフターズ』でも大人気菅野デストロイヤーの生きた時代を読む

8/9(水) 6:30配信

ダ・ヴィンチニュース

『ドリフターズ』(平野耕太/少年画報社)は異世界を舞台に、歴史上の人物が国・時代問わず入り乱れ戦う歴史SFファンタジーだ。歴史ファンにとって「夢の共演」が読める胸熱な展開と独特の世界観が話題の人気漫画である。

 登場するのは織田信長、土方歳三、島津豊久といったファンの多い偉人たちだが、その中に菅野直(かんの・なおし)という零戦の搭乗員もいる。「菅野デストロイヤー」と呼ばれ、数々の伝説を持っているパイロットだ。

『ドリフターズ』をきっかけに、菅野中尉や零戦に興味を持つ20~30代の女性は「ゼロ女」と呼ばれ、「歴女」「刀女」に続き急増中だというが、彼女たちはなぜ「零戦のパイロット」に熱中するのだろうか。その一端が分かるノンフィクションが発売された。『証言 零戦 大空で戦った最後のサムライたち』(神立尚紀/講談社)である。

 本書は、零戦搭乗員の生存者たちへの取材を重ね、激動の時代を生き抜いた方々の「戦中」「戦後」の証言をまとめたもので、『証言 零戦 生存率二割の戦場を生き抜いた男たち』の第2弾である。

 ちなみに「零戦」は太平洋戦争初期に登場し、航空先進国であったアメリカやイギリスの軍機を相手に、一方的とも言える勝利をおさめ続け、連合国軍パイロットの恐怖の対象となった戦闘機のことだ。

 その「零戦」に乗り、戦い抜いたパイロット7名の「生の声」が、人物ごとに語られている本書は、戦中の話だけではなく、子どもの時の思い出やパイロットに興味を持った理由、学生時代の話、恋愛話や結婚について、そして戦後どのように暮らし、取材を受けるに到ったかなどが書かれているので、「人の一生」の中の「戦争」を知ることができる。

 零戦に乗っていた搭乗員は、当時10~20代の若者だったので「戦時中ではない人生」の方が長い。戦争を経験したことで、その後の人生にどのような影響があったか、どういう想いを抱きながら現代を見ているのか、そういったことまで書かれているのが、本書の読みどころの一つである。

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