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【巨人】桑田真澄&清原和博「KKコンビがいた時代」

8/10(木) 11:00配信

文春オンライン

KKコンビが甲子園を沸かせた夏から32年……

 毎年、夏の甲子園の季節がやってくると彼らのことを思い出す。

 桑田真澄と清原和博。30年以上前に日本中を沸かせたPL学園の“KKコンビ”である。甲子園で通算20勝3敗の桑田、歴代1位の13本塁打をかっ飛ばした清原。1年夏と3年夏に全国優勝。2年春、2年夏も準優勝。3年春はベスト4。2人の天才が同時代に同チームに揃った奇跡。中学時代に続き4番エースを狙っていた清原はPLに入学して、同級生の桑田の投球を見た瞬間に、ピッチャーとしてはこいつには勝てない、そう悟ったという。自分よりも遥かに身体が小さいこの少年はまるで辛さを感じないのかと思わせるほど、毎日黙々と走り続けている。この男に置いていかれるわけにはいかない。清原はライバル桑田に負けじとバットを振り、高校野球史を変えてみせた。そんな出来過ぎた青春ストーリーもあの85年秋のドラフト会議が引き裂くことになる。

 6球団の1位入札がありながら希望の巨人からは指名されずに悔し涙を流した清原と、早稲田大学進学を表明しながらも巨人単独1位指名を受けた桑田。「巨人と桑田に裏切られた。埼玉ってどこやねん」と西武ライオンズで逆襲を誓った清原は1年目から高卒新人記録の31本塁打をかっ飛ばし、桑田は2年目に15勝を挙げ19歳で沢村賞に輝く。そして、ともに高卒2年目ながらも両チームの4番打者とエースとして対峙した87年日本シリーズは「打倒・王巨人」を果たす清原の歓喜の涙で幕を閉じるわけだ。

 まさに新時代の球界の主役。その実力はもちろん、ドラマ性も含め、野球ファンにとって「80年代のKKコンビ」は完璧だった。まるでマンガのような『かっとばせ! キヨハラくん』の世界である。プロ野球ニュースでも『清原君のV旅行』というなんだかよく分からないコーナーができるほどの桁違いの人気ぶり。ピチピチのブーメランパンツでマイク片手にビーチを走り回るキヨマーは、みんなが子どもの頃に憧れた等身大のスターそのものだ。

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最終更新:8/10(木) 11:00
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