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東芝メモリに欠如する危機意識――今も取引先に「豪華接待」を強要(選択出版)

8/10(木) 9:30配信

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 経営危機の東芝が売却を目指す半導体子会社の東芝メモリは、東芝や政府の思惑に振り回される被害者という印象が強いが、当事者の東芝メモリ自身にも先行きに対する危機感が欠如しているとの指摘が取引先の間では定説だ。
 東芝メモリの主力拠点である四日市工場に出入りする設備機器メーカーの幹部は、部下から東芝メモリ関係者への接待の相談を受け「そんな状況じゃないだろう」と取りやめを命じた。この幹部は「食事だけならともかく、三次会、四次会までの長時間の宴会が慣例化している。わが社が付き合う顧客でこれほどの接待が当たり前なのは東芝メモリだけだ」と憤る。東芝の経営危機が原子力事業の失敗に起因していることもあり、稼げる事業の半導体メモリには世間から向けられている視線の厳しさに対する自覚がない。
 別の取引先関係者は「東芝メモリの社員は東芝の一員という空疎なプライドが強い」と苦笑する。東芝メモリの技術は国際競争力に優れているとみられているからこそ、官民ファンドの産業革新機構や国が売却に関与している。しかし当事者の危機意識が欠けているようでは、先行きが不安視されても致し方ない。倫理観の欠如と殿様商売の体質は子会社にまで浸透しているようだ。
選択出版(株)

最終更新:8/10(木) 9:30
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