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今度のスパイダーマンは未熟な新米?『スパイダーマン:ホームカミング』

8/10(木) 19:34配信

MEN’S+

無邪気な高校生が、一人前のヒーローとして認められたいがために、体を張ってNYを守ろうとする。しかし、未熟なので尊敬するアイアンマンのようにはうまくいかず…。

【新スパイダーマンを演じるトム・ホランドの写真】

 「スパイダーマン」シリーズは、最新作を含めてこれまで3つのバージョンが製作されてきた。オタク気質の大学生スパイダーマンもいれば、ルックス抜群で男らしいスパイダーマンも登場してきた。 
 
 本作に登場するスパイダーマンは、無邪気でおしゃべりな高校生だ。良くも悪くも純真無垢な主人公ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、これまでのヒーロー像とは少し異なる角度で観客の前に現れるだろう。 
 
 新スパイダーマン/パーカーは、マーベル作品『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初登場を果たした。チーム アイアンマンの一員として、キャプテン・アメリカやウィンター・ソルジャーらを相手に、スパイダーウェブ(あの“クモの巣”だ)で善戦していたことは記憶に新しい。最新作ではその後のパーカーの生活が描かれており、トニー・スターク=アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)から授かった新しいスーツを着用してニューヨークを犯罪から守ろうと奮闘する。 
 
 トニーにスカウトされた時から興奮を隠せなかったパーカーは、街を守るためにニューヨークを日々パトロール。一人で街を守ろうと張り切るパーカーだが、活動の多くは空回りという結果に終わる。日中は普通の高校生として学校生活を送っているが、好きな女の子の前では言葉に詰まるなど、私生活でも男らしさを出せずに苦悩する。 
 
 そんなある日、パーカーは悪事を働く男を発見。その男と対戦している最中に現れるのが、大きな翼をもつ飛行アーマーを着用した謎の男バルチャー(マイケル・キートン)だ。一体なんの目的があって攻撃してくるのか、疑問に思うパーカーだったが、バルチャーはある人物の関係者だった。 
 
 本作では、無邪気な高校生のパーカーがヒーローとして少しずつ成長していく姿が描かれている。アイアンマンから子ども扱いされるのを嫌がるパーカーは、正義感を全面に押し出してバルチャーらと戦い、自分はアベンジャーズの一員であることをアピールする。また、高校生らしい淡い恋も描かれており、好きな女の子に思いを伝えられないシーンでは、私たち自身も青春時代を思い出すだろう。 
 
 これまで製作された2つの「スパイダーマン」と大きく異なるのは、スパイダーマンになるまでの過程が描かれていない点、そしてトニー・スタークが先輩ヒーローとして登場している点にある。パーカーが着用するスパイダースーツの1つは、スタークが改良したものだ。見たこともないようなハイテクなアイテムも多数登場する。スパイダーマンの代名詞ともいえる“クモの巣”の表現にも新たな工夫が見られるなど、ストーリーだけでなくガジェットや視覚表現にも注目してほしい。 
 
 予告編にもある通り、本作にはアベンジャーズのリーダー、キャプテン・アメリカも登場する。他のメンバーのエピソードも多数盛り込まれているため、マーベル・ヒーロー好きにはたまらない作品であろう。劇場に足を運ぶ前に、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を鑑賞しておくのもいい。スタイリッシュなアクション、コメディタッチの高校生活、そしてトニー・スタークの説教。この夏おすすめのヒーロー映画だ。

山野井 俊

最終更新:8/10(木) 19:34
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