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陸上で最重量、新種恐竜をパタゴティタンと命名

8/10(木) 12:32配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

ゾウ12頭分の重さ、白亜紀の南米で巨大恐竜が繁栄した

 白亜紀に生息した巨大恐竜が、新種として学術誌「Proceedings of the Royal Society B」に記載された。新たに付いた名前は、パタゴティタン・マヨラム(Patagotitan mayorum)。首の長い竜脚類のうちティタノサウルス類に属する恐竜で、今からおよそ1億200万年前に、現在の南米アルゼンチンを闊歩していた。

【写真】巨大恐竜ドレッドノータスの尾はこんなに大きい

 この恐竜は体長36.5メートル以上、重さ69トンにもなったとみられる。アフリカゾウ12頭に相当する重さで、これまで「陸上で最重量」とされてきた同じティタノサウルス類のドレッドノータスを上回る。

2.4メートルの大腿骨

 化石が見つかったのはアルゼンチンのパタゴニアにある農場。エジディオ・フェルグリオ古生物博物館の古生物学者ホセ・ルイス・カルバリド氏とディエゴ・ポル氏は、化石の一部を見た時点で、かなり大きなものとわかった。

 研究チームは1年以上かけて、なんとか化石群を掘り出した。「このサイズと量の骨を地中から掘り出し、安全に博物館に運ぶのは並大抵の苦労ではありません。私にはよくわかります」と、ドレッドノータスの発見者である米ローワン大学の古生物学者ケネス・ラコバラ氏は語る。

 今回の恐竜の復元モデルは、2016年に米ニューヨークのアメリカ自然史博物館で展示されていたが、このほど初めて科学的に記述した論文が発表された。

 重量は、巨大な脚(前肢と後肢)の骨から推定している。大腿骨だけで2.4メートル、500キロものサイズだ。ただし、サイズ評価は誤差が生じるので重さは69トンで確定とは言えないと、ラコバラ氏は指摘する。「ある幅をもった重量と考えておくべきです」

 それでも今回の標本は特別だ。脚の骨だけでなく、椎骨や肋骨、股関節の一部などかなり多くの化石骨が見つかっている。「この巨大恐竜がどうやって進化し、どんなふうに環境に適応していて、これほどの大きさになりえたのかといったことを初めて評価する機会を得たのです」と、ポル氏は言う。

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