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国産車にもある樹脂外板のクルマは強度の面など問題ないのか?

8/10(木) 18:00配信

WEB CARTOP

剛性などの強度という意味ではまったく問題ない

 樹脂でも大丈夫です。一般的なスチールのボディパネルに対して、樹脂は弱いというイメージがあることでしょう。しかし実際のボディパネルは極めて薄く、金属でできているものの、ヘナヘナです。別に樹脂に置き換えられないものではありません。むしろ樹脂になっていないことのほうが、不思議なくらいです。

FRPボディを採用するロータスエリーゼ

 そもそもボディ外板には力がかかっていません。もしかかっていたりすると、径年変化でボディ外板が波を打つような形に変形していくことでしょう。

 樹脂をボディパネルに採用した例としては、ホンダのバラードスポーツCR-Xがあります。スポーツカールックではありますが、徹底的な軽量化を施した燃費スペシャルという側面もあって、樹脂パネルのような先行技術も採用されたのです。もう30年以上前に実績があるのです。

 しかし技術的には可能でも、広まらない理由ははっきりしています。ひとつは生産効率で、スチールパネルは巨大な薄い板のロールをプレス機でパコパコ打ち抜いけばOKです。それに較べて樹脂パネルは大幅に時間がかかってしまいます。

 もうひとつは外板の仕上がりのクオリティです。クルマの質感は外観によるものが大きいですから、外板から感じるクオリティが重要になります。樹脂でも同等にすることはできますが、そのためにはさらに長い時間=高い生産コストが必要になるのです。

 ただ将来的に自動運転がレベル5になったら、ドライバーは緊急時以外操作しない前提です。そうなると現在のような操作系はクルマから消えるので、剛性感も要らなくなります。であれば外板だけでなく、オール樹脂モノコックを一体成形するような設計が出てくるかもしれません。衝突吸収能力が高いだけでなく、多少の接触事故では復元力もあり、音や振動も上手く遮断できるはずです。EVであればエンジンという熱源もなくなるので、好都合です。もちろん軽量化も実現することでしょう。

岡村神弥

最終更新:8/10(木) 18:00
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