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エスパルスの未来が変わった。若手のゴールで首位セレッソに逆転勝ち

8/10(木) 17:43配信

webスポルティーバ

 痛快極まりない首位叩きだった。

 J1第21節、清水エスパルスvsセレッソ大阪。消化試合数に差があるため、暫定の順位とはいえ、前節終了時点で首位に立つセレッソが、前半のうちにセットプレーで効率よく2点を奪ったときには、早くも勝負あったかに思われた。

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 ところが後半、首位セレッソに勝ち点22差をつけられ、12位に低迷する清水が3点を奪い返す。1点を返すごとにボルテージが上がるホームの大声援に後押しされ、攻勢に試合を進めた末の大逆転勝利だった。

「前半のゲーム運びは、中盤を取れていた(支配できていた)ので悪くはなかった」

 清水の小林伸二監督がそう振り返ったように、2点のビハインドで試合を折り返したとはいえ、内容的に言えば、むしろ清水がセレッソを上回っていた。

 セレッソはボールを保持することはできても、清水陣内に入るとノッキングが目立った。事実、流れのなかからほとんどチャンスは生まれていない。対して、清水は中盤でボールを奪うと、テンポよくパスをつなぎ、セレッソゴールに迫っていた。

 にもかかわらず、前半のスコアは0-2。小林監督が続ける。

「せっかくアタッキングサードまでボールを丁寧に運んでも、そこからノーリスクでプレーしてしまう。そこでボールを失っても怖くない(カウンターを受ける心配はない)のだから、もっとリスクを負って攻めればいいのに、安全なところにばかりポジションを取るから相手も守りやすい。ハーフタイムに、選手には『もっと勇気を出してやろう』と話した」

 こうして、後半に演じられることになった大逆転劇。先鋒役を務めたのは左サイドのふたり、20歳のDF松原后(こう)と22歳のMF金子翔太だった。

 松原と金子は、指揮官が不満をもらした前半から、果敢な仕掛けが目立っていた。初動のタイミングだけを計ったら、あとはスピードで突き進む松原に対し、常に相手の動きを見て、巧みに緩急を使い分けて進む金子。タイプはまったく異なるものの、ふたりのドリブル突破は、清水の攻撃にゴール方向への推進力を与えていた。何かが起きそうな雰囲気は、左サイドでプンプンと漂っていた。

 迎えた49分、左サイドでパスを受けた松原が、ドリブルで強引にペナルティーエリア内に割って入ったところを倒され、PKを得る。これを51分、金子がゴール左スミに落ち着いて決め、1-2。反撃の狼煙(のろし)は上がった。

 左サイドでチャンスを作り出すふたりに続いたのは、21歳のFW北川航也である。

 前半の北川は、敵陣でせっかく前を向ける状況でボールを受けても、消極的なパスの選択が目立った。だが、松原と金子によってもたらされた1点目に触発されるように、後半はストライカーらしいゴールへの執着を見せる。

 60分、右サイドからのスローインをペナルティーエリア内で受けると、右足アウトサイドのファーストタッチで時計回りに右ターン。マークする相手DFを鮮やかに振り切り、左足で同点ゴールを叩き込んだ。

 そして試合は、73分にクライマックスを迎える。

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