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【J1サイドストーリー】松原后と北川航也が"魅せた"揺るぎない「96年組の絆」

8/10(木) 18:30配信

SOCCER DIGEST Web

「(北川)航也はチャンスをモノにできない日々が続いていたから…」

[J1リーグ21節]清水3-2C大阪/8月9日/アイスタ

 ホームの清水が、鮮やかな逆転劇を演じた。

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 2点を先行されて迎えたハーフタイム、小林伸二監督から「もっと積極的にやろう!」と檄を飛ばされ後半のピッチに立った選手たちは、前半とは見違えるほど動きが活性した。

 前線から圧力をかけて反撃体制に出たなか、47分には鎌田翔雅の右クロスを長谷川悠がヘッドで合わせてゴールネットを揺らす。これは微妙な判定でオフサイドとなったが、勢いは衰えない。

 なかでも発奮したのが、96年生まれのふたり――松原后と北川航也だった。

 まずは51分、左SBの松原が高い位置でボールを持ち、ペナルティエリア内へ迷わずドリブルを仕掛けると、このプレーがDFのファウルを誘いPKを奪取。これを金子翔太が決めて1点を返した9分後、負けじと今季初先発した北川航也が奮起する。

 60分、右サイドからのスローインを受けると、すかさずターンでDFを振り切る。そのまま左足を一振したシュートがゴール左へと突き刺さり試合を振り出しに戻した。

「去年からずっとひとりで練習していた形」(北川)で奪った得点から7分後には、左サイドからのグラウンダーのクロスをヒールで流し込む技ありのゴールで逆転。お膳立てした松原は、こう振り返る。

「クロスの種類を増やしていこうと思っていて、それが上手くゴールにつながった。(北川)航也はチャンスをモノにできない日々が続いていたから、『点を取って欲しい』と思っていた。そこで自分がアシストできたのは嬉しい」

 ともにプロ3年目ながら、チーム内での立場は異なる。昨季から左SBを不動のものとする松原に対し、北川はFWの控え。後者は今季、負傷で出遅れた影響もあり十分に出場時間を伸ばせないでいた。

 そうしたなか巡ってきたチャンスでアピールに成功した事実は、間違いなく今後へつながるはずだ。もちろん、この日の活躍だけでFWの序列を覆せたわけではないが、「使われても結果を出せない、ゴールまで結びつかない」(北川)という状態に一旦終止符を打てたのは、メンタル面でもプラスに働くはずだ。

 充実感に満ちた北川を見て、松原も今後の戦いに向けてこう決意を語る。

「自分がこのチームを勝たせるという気持ちを持って引き続きやれたらと思う」(松原)

 96年組のさらなる奮起に期待したい。



取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)

最終更新:8/10(木) 18:30
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