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マカべッシュが語るダルビッシュ。東北高校野球部が1つになる日。

8/10(木) 11:31配信

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 師走の喧騒もすっかり落ちつく12月30日。毎年この日になると仙台市内の繁華街に、あの頃、甲子園を沸かせたメンバーが顔をそろえる。2004年、ダルビッシュ有を擁して、春夏甲子園に出場した東北高校野球部のメンバーである。

 「僕ら卒業してから毎年、同窓会やっているんですよ。1回も途切れることなく。銀行員とか、いろいろな仕事をしていて、この会を楽しみに1年間、頑張るっていう奴も多いんです」

 真壁賢守はちょっぴり誇らしげだ。記憶にある高校野球ファンも多いだろう。ダルビッシュを好リリーフし、「史上最強の2番手投手」とも言われた黒縁メガネのサイドハンド。彼が同窓会の幹事なのだ。

 ただ、これまでの12回。青春を語らうその集まりに一度も姿を見せていない男がいる。

 「有には声かけていないんですよ。これまで絶対に来ないと思っていたんで……」

高校球界では、才能もメンタリティーも異次元の存在。

 あの年の東北高校は強かった。

 まだ、優勝旗が白河の関を越えていなかった当時、初めて栄冠をもたらすのはこのチームだと言われていた。また、実力だけでなく、部内に内包していたものも他校とは少し違っていた。それはダルビッシュ有という、才能もメンタリティーも異次元だった男に起因するものだった。

 「高校野球というのは独特の縛りが多いですけど、そこから逸脱していたというか。根本的な面であいつのように高校野球をできる選手はもういないんじゃないかなと思います」

 「高校野球」という文化が持つ暗黙のしきたりや価値観からダルビッシュは限りなく自由だった。他のチームメートからすれば、それは完全に「異端」と映った。そんな男を主将に戴いたのだ。

 摩擦が起こるのは当然だったのかもしれない。

真壁が見抜いていた、ダルビッシュの中にある信念。

 ダルビッシュと彼らは衝突した。

 真壁はその“間”にいた男だった。だから逆にダルビッシュが他のナインのことを「異質」だと思っていることも理解できた。

 「難しかったですよねえ……。有という人間を理解していたので、仕方ないとも思うし。やっぱり高校野球はそういうものだというのもわかっていたので、奴にとっては非常識かもしれないですけど大多数の人間が常識と思うことをやらないといけないとも思うし……」

 また真壁は、ダルビッシュの一見、突飛に映る言動の裏には信念のようなものがあったこともわかっていた。

 真壁たちが最上級生になった時、どれだけ注意しても部のルールを破る後輩がいた。そして、ついに堪忍袋の緒が切れた彼らは決議した。“厳しい指導”を与えるしかない、と。

 「誰がどう見ても後輩が悪いんです。100人中100人がこれは仕方ないという状況だったと思います。それでも有だけは最後まで『絶対にダメだ。それはアカンやろ』って……。良くも悪くも言動に芯があるんですよ」

 結局、主将であるダルビッシュは他のみんなを止めることができず、それからずいぶんと自分を責めていたという。

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最終更新:8/10(木) 11:31
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