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日中眠くて仕方ない、夜中に目覚める…。そんな「睡眠負債」には漢方で対策を

8/11(金) 12:01配信

OurAge

暑い日が続いて寝苦しいこの頃、寝不足という人も多いのではないだろうか。
「最近、目にすることが多くなった『睡眠負債』という言葉をご存じですか?」というのは、漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの樫出恒代さん。

「たとえば、今月赤字だったという時、もしかしたら、お金を借りるかもしれません。毎月、赤字だと、その借りたお金は月々、増えていきます。負債が増えていくわけです」

睡眠の場合も、今日は寝不足だった、できれば、あと1時間眠りたかったという時、必要な睡眠時間に対する不足分がたまっていく。そんな足りない睡眠時間を、マイナス分=負債と考えるのが「睡眠負債」なのだとか。

「お金のように目には見えないけど、睡眠負債がたまっていけば自分の身体やこころの不調を引き寄せることにも。昨日はあんまり眠れなかった、という『睡眠不足』はわかりやすいのでなんとかしようと思えるけれど、毎日の少しの睡眠不足がじわじわとたまっていく『睡眠負債』は気づきにくい。しかも、リスクは大きいのです」

そのリスクとは免疫力の低下(風邪をひきやすいなど)、あるいは上がりすぎる(アレルギーなど)、病気に対する抵抗力低下、集中力の低下、精神的バランスをくずしやすくなる、などが考えられる、と樫出さん。

「最近の私の漢方カウンセリングで多い訴えは『日中、眠くて眠くて仕方ないんです』『電車やバスに乗ってすわるとすぐ寝ちゃう』『夜中に必ず目がさめる』。これらは睡眠の質が悪いと考えられ、すなわち『睡眠負債』の可能性が高いのです」

漢方的視点から「睡眠負債」の原因を考えてみると「『陰陽』のバランスの乱れ」だと樫出さんは言う。

「『陰』の夜の時間にちゃんと寝ていないと『陽』の朝の時間に活動できない。もちろん、逆もありで、『陽』の時間に仕事したり、活動したり、何かに集中していれば、『陰』の夜の時間にしっかり休めるようになる。いかに、陰と陽のスイッチのON&OFFを切り替えられるか、が問題なのです」

「陰」が「陽」を助け「陽」が「陰」を助ける。このバランスが崩れてくると、「陰」の夜なのに、目が冴える、「陽」の昼なのに、眠くなるということが起こるのだそうだ。このバランスを整えるための3つのポイントと、おすすめの漢方薬を教えてもらった。

◆朝、しっかり朝陽を感じること
朝の光を感じ交感神経〈陽〉のスイッチをいれると、その13~14時間後に副交感神経〈陰〉のスイッチがはいり、陰陽の切り替えができるようになる。

◆夜、寝る前はできるだけ暗くする
・間接照明をつかおう
・スマホをやめよう
スマホの〈ブルーライト〉は昼間の明るさに近い。ベッドには絶対にもちこまないように。

◆香りをつかう
自分が気にいった香りを選ぶ。アクティブになる朝の香りとリラックスできる夜の香り、2種類を用意。

また、漢方薬もアロマテラピーに役立つ、と樫出さん。漢方薬のを煎じる時の香りや、顆粒タイプでも、お湯に溶かした時にふわっと香る生薬の香りで、陰陽のスイッチON&OFFを。

◆おすすめの漢方薬「刺五加 (しごか)」
「刺五加(しごか)は、日本の北海道にも自生していることから、『エゾウコギ』とも呼ばれるウコギ科に属する植物。根っこの部分を使用する。

視床下部に働きかけてホルモン系や自律神経を調節する作用があるので
・考えることが多い
・不眠症
・自律神経失調症
などに。

「朝、交感神経を刺激し、夜は副交感神経を優位にする生薬。ストレスが多く陰陽バランスが乱れがちな方におすすめです」

注:漢方薬については、漢方専門の医師や漢方薬剤師、漢方アドバイザーなどにご相談・カウンセリングの上お飲みください。

最終更新:8/11(金) 12:01
OurAge