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人工子宮で超未熟児を救える日が来るかもしれない

8/11(金) 20:10配信

ライフハッカー[日本版]

病院の新生児室に入ってみると、そこに並んでいるのは保育器でなく、未熟児を浮かべた液体が詰まった袋がずらりと並んでいる光景を想像してみてください。これはSFの世界の話ではありません。2017年4月、「人工子宮」器の中で羊の胎児を育てることに初めて成功したことが研究チームにより発表されました。これは驚くべき成果です。しかし人間への適用となるとどうなのでしょうか。

【画像】人工子宮で超未熟児を救える日が来るかもしれない

母親の子宮は要らなくなる?

まずは大事なことから。この人工子宮は斬新極まりないものですが、従来の子宮に取って代わるものではありません。また、100%人工的な妊娠の実現が近づいている兆しでもありません。とはいえ、2014年に未来学者のZoltan Istvan氏は、子宮を使用しない「体外妊娠」が今から20年後には可能になり、30年後には広く普及するであろうと予言しています。このようなテクノロジーは、胎児にとっても母体にとってもより安全で管理された妊娠を可能にするので、妊娠を代行して母体から出産の負担を取り除けると唱える人が他にもたくさんいます。

もちろん、議論の余地は多々あります。妊娠中絶法は胎児が子宮外でも生存可能かどうかの点に依拠していますが、胎児があらゆる段階で子宮外でも生存可能になると、どう変わるのでしょう。また、親権はどのように変わるのでしょうか。赤ん坊が子宮内で育つことで得られる恩恵はまだ解明されていませんが、(精神的恩恵や微生物的恩恵以外にも別の性質の恩恵があるとしたら)、そうした恩恵を得られなくなるとすれば、どうなるのでしょうか。

幸いにして、まだそこまで考えなくても良い段階です。当面は妊娠初期の一部始終が、いまだにあまりにも複雑で謎が多いので、研究者は胎児を受精卵から育てて生存可能な状態まで成長させることができていません。

「現段階では技術的なめどはたっていないのが現実です」とCHOP(Children’s Hospital of Philadelphia=フィラデルフィア子供病院)の主任研究著者であるAlan Flake氏は記者会見で語っています。「妊娠のその時期を乗り越えられるのは、母親だけです」

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