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若き日の苦悩― 絶対王者フェデラー、ジュニア時代の「ナイーブ」な自分を告白

8/11(金) 21:02配信

THE ANSWER

全米オープン前哨戦のロジャーズ・カップ、難敵フェレール撃破でベスト8進出

 男子テニスのロジャーズ・カップは10日、男子シングルス3回戦で世界ランキング3位のロジャー・フェデラー(スイス)が同33位のダビド・フェレール(スペイン)に勝利。クレコートのスペシャリスト相手に通算17戦17勝と無敗を守ったが、敵に黒星を突き付け続ける勝負の世界の非情さに苦しんだ過去を告白している。カナダ紙「モントリオール・ガゼッタ」が報じた。

【動画】難敵フェレールを撃破…テニスTV公式ツイッターが紹介したフェデラーの華麗なラケットさばき

 フェデラーは第1セットを4-6で失い、連続セット奪取の記録は32でストップしたが、第2セット以降は6-4、6-2と支配。1時間56分に及ぶ熱戦を制し、全米オープンの前哨戦でベスト8入りを決めた。

 グランドスラム通算19勝目を挙げた7月のウィンブルドン以降、連勝街道を突き進む36歳も、過去には相手に敗北を突きつけ続けることに心苦しさを感じたという。

「ジュニア時代にはあったんだ。僕が(マルコ・)キウディネッリ相手に2回勝った時はそうだったかもしれない。僕たちはバーゼルで一緒に育ったんだ。サッカーの試合でも対戦したし、親友だった。ツアーでは、カタールと故郷のバーゼルの大会の準決勝の2回戦った。どちらの試合も僕が勝利したが、最悪な気分だった。彼に勝ってほしいと願ったよ。僕よりも、彼のキャリアにとって重要な試合になるはずだったんだ」

 記事では、フェデラーが若き日の思い出を告白している。

親友相手の勝利には苦々しさ…「彼のキャリアにとって重要な試合になるはずだった」

 フェデラーと同い年で同郷のマルコ・キウディネッリは、現在ダブルスで世界ランキング170位。シングルスでは2010年2月に記録した52位が最高で、目立った戦績は残こせていない。フェデラーが負けていれば、親友の栄光や躍進につながる可能性があった2試合の勝利には苦々しさが残っているようだ。

 さらに、記事によれば、ジュニア時代は自分よりも練習で努力している選手に申し訳なさを感じることもあったという。

「もしかすると、彼は私よりも努力している。だから、もっと良い成果を手にするに相応しいという感情だったのかもしれない。そして、実際に自分が負ければ、最悪な気分になる。そういう“罠”に陥ってしまうほど、自分は愚かだったんだよ」

 フェデラーは若き日の「ナイーブな自分」をこう振り返っている。

「そこから自分がツアーデビューしてからは、自分はただベストを尽くしてプレーすること、それだけを考えている。全てが落ち着いていれば、試合後にはコーヒーも飲みに行けるんだ。そういう時には相手を同情したいなんて思わないんだよ」

 コート上では相手に容赦を見せず、華麗なショットで相手の息の根を止める。今年、全豪オープンとウィンブルドンを制覇したフェデラーの「流儀」は、ジュニア時代の甘さとの決別が根源なのかもしれない。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:8/12(土) 16:48
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