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日本維新の会の商標を阻止したのは民主党の原口議員 --- 宮寺 達也

8/11(金) 7:11配信

アゴラ

「日本ファーストの会は商標法違反でアウトかも」(http://agora-web.jp/archives/2027662.html)の記事をアゴラに掲載いただいたところ、大変な反響をいただいている。

中学校の同級生から深夜にメッセンジャーで「若狭さんの新党について記事書いて」と言われたので張り切ってしまい、ついつい朝4時まで書いたため徹夜になってしまったが、書いて良かった。

しかし、反論や批判の意見もたくさんいただいた。特に多かったのが、「過去に民進党や日本維新の会の商標は却下されたのだから、日本ファーストも問題無い」という意見であった。

この意見自体が間違っているわけでは無い。私も前回の記事で「ドクター中松氏の商標が絶対に認定される」とは書いていない。

ちょうど良いテーマだと思ったので、政党名と商標の関係について解説したい。

国会議員が多数所属する有名な政党名は第3者が商標にできない

近年で新党を結成する前に、政党名が商標出願されているとして話題になった事例は2つだ。

1つ目は、「日本ファーストの党」を商標出願しているドクター中松氏が2011年12月16日に「日本維新の会」の商標を出願した例である。

2つ目は「商標モンスター」として悪名高い、ベストライセンス株式会社の上田育弘氏が2016年3月11日に「民進党」の商標を出願した例である。

いずれも日本維新の会・民進党が正式に結党する前の商標出願であったので、「商標が登録されたら、政治活動に影響が出るのでは」と言われていた。

結論としては、ドクター中松氏の「日本維新の会」の商標は知財高裁まで争ったが却下され、上田育弘氏の「民進党」の商標は審査もされずに塩漬けになっている。

現在は民進党が出願人となった「民進党」、日本維新の会が出願人となって「日本維新の会」の商標が登録されており、何の問題も無くなっている。

これは、政党名を第3者が商標出願しても、2つの「商標を認められない規定」に違反するためである。

商標法第4条第1項6号 「公益に関する団体であつて営利を目的としないものを表示する標章であつて著名なもの」は商標登録を受けることができない

商標法第4条第1項7号 「公の秩序又は善良の風俗を害するおそれがある商標」は商標登録を受けることができない

さらに、商標法第4条第3項によって「商標出願時には6号違反、7号違反では無かったとしても、登録の審査時点で違反になれば、商標登録を受けることはできない」と解釈されている。

民進党の場合は、正式な結党が2016年3月27日であり、その時点ではまだ上田育弘氏の商標は審査中である。また民進党は「政治資金規正法により規制を受けているため営利団体では無い」「国会議員が多数所属しており、公的な団体である」「全国で知られる著名な団体である」ため、6号の条件を満たしている。そのため、民進党の商標を第3者が取得することはできなかったのだ。

さて、ではドクター中松氏の「日本維新の会」の商標も同じ理由で却下されたと思っている人が多いが、実はちょっと違うのである。

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最終更新:8/11(金) 7:11
アゴラ

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