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プレミアムフライデーは愚策としか言えない

8/11(金) 8:00配信

東洋経済オンライン

 新聞やテレビ、インターネットなどのニュースを見ていると、いい加減な内容がまことしやかに語られていることが実に多い。「経済新聞」という名を冠していながら経済認識が間違っている記事や、印象論で経済を語る自称評論家には怒りを覚える。私はその間違いをネタに記事が書けてしまうからまだいいが、一般の人は歪んだ情報をそのまま信じてしまうことがほとんどだろう。

【マンガ】プレミアムフライデー~経子のギモン~

拙著『「経済」のギモン、ぶっちゃけてもいいですか?』でも紹介している焼き鳥屋さんの大将と25歳の経子さんと私の会話から、経済にまつわる謎のいくつかを解き明かしていこう。

 社会人3年目の経子さんは残業続き、売り上げガタ落ちの家具メーカーに勤務。月末の金曜日に早めに仕事を切り上げて、消費につなげようという「プレミアムフライデー」に期待していたが、売り上げがさっぱりだったと嘆くところから議論は始まる。

■ブラックでイヤになっちゃう

 高橋:プレミアムフライデーで売り上げアップや景気回復を期待しているなら、「期待できない」としか言えない。典型的な、失敗に終わる政策だね。

 経子:ええ?  でも、マスコミでもたくさん報道されてましたよ? 

■収入が増えないと消費も増えようがない

 高橋:マスコミは、だいたい間違った報道が多いから(笑)。政策自体も素人が考えたんだろうな。大将、プレミアムフライデーで売り上げは増えましたか? 

 大将:一応、15時過ぎに店を開けたんですけどね、さすがに平日の15時に飲み屋に行こうってお客さんはほとんどいないみたいでサッパリでした。いつもと変わらない週末でしたね。次回の開店時間は普段どおりの18時にするつもりです。

 経子:そりゃ、15時から居酒屋に行く人は少ないかもしれないけど……。デパートとか、カフェとかならお客さんが増えるんじゃないですか? 

 高橋:当日だけ見れば増えるかもしれない。でも、使える金額は限られているんだから、おカネを使うタイミングがずれるだけ。収入が増えないと消費も増えようがないでしょ。だから、全体で見ると増えない。僕から見ると、とてもじゃないけど恥ずかしくて言い出せないぐらい、バカげた政策だよ。僕じゃなくても、マクロの学者も、おかしくて仕方ないだろうな。

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