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短期リバウンド狙いには、まだ「下げ」が足りない

8/11(金) 7:01配信

会社四季報オンライン

 日経平均株価は8月9日に一時1万9660円まで下がり、久しぶりの大幅下落となりました。ここ数カ月横ばいトレンドが継続してたわけですが、いずれ上昇もしくは下落トレンドに転換するわけです。株価チャートを見る限りではここから高値を更新していくことは難しいと分析していたため、例年どおり夏休み期間はポジションを縮小したほうが賢明と判断していました。

 下値支持線を割り込み、横ばいトレンドを下に抜けたので、絶好の買い場を与えてくれたと考えることもできます。日銀がETFの買い入れを行っても支えきれなかったのは、やはり北朝鮮リスクが懸念されたということなのでしょうか。要因をパソコンの前であれこれ考えても答えがわかるわけではありません。こうように難しい局面では、やはり長い物に巻かれるトレンドフォロー戦略が有効でしょう。

 一方で、9日のNYダウとナスダックはそれほど大きく下げませんでした。報道によると、トランプ大統領が2週間ほどの夏休みを取るようですが、この間に米国の株式市場がどう動くのか気になるところです。現状では、日経平均もNYダウも、中長期の上昇トレンドが崩れたわけではありませんので短期のリバウンドを狙っていますが、まだ仕込む水準ではありません。少なくとも1万9500円割れ、できれば1万9000円を割り込んで、悲壮感が漂ってくるようであればチャンスでしょう。

 また、ドル/円相場に関しては、ようやく1ドル=110円を割り込んできました。ただ、今年に入ってからは1ドル=108円台で底打ちを示唆するチャートパターンを形成してきています。日銀のETF買いの影響もあり、このところ株式市場と為替の相関関係は薄れていますが、はたしてドル円はそろそろ底打ちとなるのか今後の動きに注目です。

 さて、夏休みモードになってからは積極的な売買は控え、ポジションの整理をしていることは繰り返し述べてきました。上に行くと、「あー、買えばよかった。儲かったのに」と思ったことも数知れません。しかし、投資方針を変えて取引して、よい結果になったことはこれまであまり記憶になく、結局は高値づかみをして投げるというパターンになっていました。今回はポジションを整理していたおかげで、絶好の買いチャンスが訪れようとしているわけです。

 東証マザーズ指数については、日経平均株価よりも早く8月上旬からトレンドが転換しています。株価チャートを見ると1050ポイントは割れる可能性が高く、まだ慌てて買う必要はなさそうですが、来年に向けてIT関連の銘柄がいいと考えていますので、引き続き新興市場の中小型株を狙っています。

 来週以降は個人投資家も夏休みが終わって戻ってくることでしょうから、絶好の買いチャンスに期待しています。皆様もよいお盆休みをお過ごしください。

 横山利香
ファイナンシャルプランナー。出版社を経て独立。現在はテクニカルアナリストとしても活躍。投資・マネー雑誌を中心に執筆・講演活動も行っている。投資ブログ「FP横山利香のトレード日記」も執筆中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

横山 利香