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【プロ野球ファーム便り】中日 藤嶋健人「一流選手の存在を刺激に」

8/12(土) 11:50配信

週刊ベースボールONLINE

 地元・愛知県の東邦高で投手兼外野手として名を馳せたドラフト5位ルーキーの藤嶋健人は日々、ファームで汗を流している。プロでも二刀流かと話題になったが、藤嶋は「入団前から投手でやっていくと腹をくくっていました」と話す。だが、待っていたのは基礎を鍛える日々、つまりフォーム固めだ。

「僕のフォームは横振りなんで、体を縦に使うようにやっています。足を着いてから上体が浮いてしまうし、リリースまでムダな動きが多い。そのたびに力が分散してボールに伝わらないんです。無理に縦に使うと今度は体が早く開いてしまう。プロでやっていくフォームを今は身につけています」

 プロのすごさを体感したのは意外な場所だった。ブルペンの隣ではベテランの山井大介が投げていた。実に淡々と、丁寧に投げる山井のボールは同じリズムでキャッチャーのミットに吸い込まれる。藤嶋は「ムラがないんです。一定のリズムで投げ続ける。10球投げたら少し外れるボールが1球か2球あるくらいです。僕は3球に1球いいボールが行けば『ヨッシャー!』って思ってやってきました。プロは練習から違うなって思いましたね」。

 経験は財産になる。8月6日現在、藤嶋は二軍戦で5試合に登板した。「高校までは三振を取れていたボールがことごとくファウルにされました。広島のバティスタには甘く入ったフォークをバックスクリーンまで持っていかれました」と笑って話す。

 寮で過ごす日々も藤嶋を刺激。球宴前までに一軍で5勝を挙げた鈴木翔太や甲子園優勝投手の小笠原慎之介がいる。「2人とも僕と同じ高卒ですし、一軍で投げている姿は励みになりますね。早く自分もあのレベルに行きたい」と先輩の背中を追いかける。

「母からは毎週LINEが来ます。『本当に大丈夫?』って」

 これまでの野球人生で試合に出られないことなどなかった。しかし今は階段を1段1段登るときだ。

「今年は前半で5試合投げました。後半でも5試合投げたい。それが今年の目標です」

 一軍デビューを夢見ながら、藤嶋は今日も1歩1歩確実に前に進む。

写真=BBM

週刊ベースボール

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