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大物作家の相続は大変 相続税・所得税で二重課税?

8/12(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 世間はちょうど夏休みシーズンですね。しかも今日は国民の祝日の「山の日」。そこで今回はいつもと少し雰囲気を変えて、カラオケ屋さんから始めてみましょう。

私「チャイナタウン~この街をゆーけば~♪」「時間よ~とまれ~♪」職員「所長、カラオケではいつもエーちゃんですね」私「ファンクラブ歴30年だからな。だけど最近これらの曲の作詞をした山川啓介さんが亡くなって、残念な気持ちでいっぱいなんだ」職員「そういえば昭和のヒットメーカー、平尾昌晃さんも亡くなりましたね」私「偉大な作曲家だったね。ただ日本では個人の著作権は死後50年(映画の著作物は70年)保護されるらしいから、その間私がカラオケで歌えば相続人にその分印税が入ってくるんだよ。まあ、印税にももちろん所得税はかかるけどね」職員「でもその印税を受け取る権利(著作権)にも相続税はかかるんですよね?」私「そう」職員「てことは著作権に対して相続税がかかり、さらに印税を受け取った際に所得税がかかるということですか?」私「そうだよ」職員「……それって二重課税じゃないんですか?」

 皆さんもよくご存じの通り「印税」とは税金のことではなく、著作権使用料のことをいいます(字面のよく似た印紙税はれっきとした国税で、全くの別物です)。一般に「印税ががっぽり入った」といえば、レコード会社や出版社から著作権使用料を多く受け取ったという意味です。
 通常、著作者とレコード会社や出版社は著作権使用料についての契約を交わしており、例えば本が1冊売れたら価格の10%とか、CDが1枚売れたら価格の5%といった額が支払われることになっています。このパーセンテージは著作者と版元との力関係や経済状況、会社によって異なっていて、ある出版社に勤める知人によれば「出版不況の昨今、ビジネス書の印税は5%から始まる人もいる。少し売れたら7%といった感じで、10%契約の著者は一部のビッグネームに限られる」とのことでした。1200円のソフトカバーの本で印税が仮に5%なら、初版5000部という昨今では多めの部数を刷っても収入は30万円。「夢の印税生活」とはほど遠い、割と厳しい数字です。
 一方、報道によると平尾昌晃さんの推定年間印税収入は1億8000万円ということでした。書籍と音楽の違いもありますし、生涯に何千もの曲を書かれたので額が大きいのは当然ですが、平尾さんのような大物になればパーセンテージ自体も高かったのでしょう。

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最終更新:8/12(土) 7:47
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