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「コスプレ写真界の神」サイトウ零央インタビュー「ケシカランものを健全に」

8/12(土) 21:30配信

KAI-YOU.net

2017年8月11日から開幕した「コミックマーケット92」(C92)。多数の同人誌、企業ブースの物販と並んで、個性豊かなコスプレは毎年のように話題になっている。そしてその文化は、世界にも羽ばたいている(参考記事)。

【健全? 不健全? 尻フェチのサイトウ零央コレクション】

コスプレへの注目度の高まりに伴い、撮影する側であるカメラマンにもスポットが当たりつつある。

サイトウ零央さんは、自らコスプレ写真展「CTY(Cloth To You)」を企画し、早くから作品としてのコスプレ写真を撮り始めたカメラマンとして知られている。

「コスプレ写真界の神」「尻王」などの異名を持つサイトウさんは、今年1月に刊行された写真誌『フォトテクニックデジタル』でも、人気コスプレイヤー・えなこさんの表紙や巻頭グラビアを担当。今や、商業誌の第一線でも活躍している。

KAI-YOU.netでは、C92にサークル参加していたサイトウ零央さんにインタビュー。現在「カメラマン」としての仕事を断っている理由から、写真を撮るではなく「魅せる」ことへの熱すぎる情熱について、お話をうかがった。

「写真を撮るより、撮ったものを演出したい」

──そもそもカメラマンとしての活動を始めたきっかけは何だったんですか?

サイトウ零央 最初はゲーム会社に就職して、次にグラフィックデザイナーとしてデザイン事務所につとめていたんです。そのとき、グラフィックつくる上で写真が必要になったんですけど、カメラマンが撮ってきた写真にどうしても納得できなくて。

お尻フェチの自分を満足させてくれなかったんですよ。だから、自分で撮り始めたら褒められて、それからですね。2002年頃からカメラマンの仕事をいただけるようになりました。

──あくまでもグラフィックデザインをつくる上で、写真が必要だったということですね。

サイトウ零央 本業としては、雑誌の装丁やWebサイトのデザインが中心です。例えば、タレントの写真集を出版するときに、対象の撮り方や誌面のデザインを決める、いわば本の制作全体を考えるほうが好きなんですよ。

そういう意味で、カメラマンの仕事は写真を撮るだけで終わってしまうので、基本的にお断りしているんです。

コスプレの個別撮影の依頼も、以前は結構いただいてたんですけど、全部断ってたら浸透したみたいで、それ以降ほとんどこなくなりました。

──肩書きとしてはグラフィックデザイナー兼カメラマンですか?

サイトウ零央 全体の魅せ方にこだわるという意味で、ビジュアリストを自称してます(笑)。誰にも認識されてないので、ひたすら自分でさけんでるんですけど。

──写真を撮るなら、最終的な魅せ方までオーガナイズしたいと?

サイトウ零央 そうですね。写真を撮るより、撮ったものを演出したい。アウトプットは必ずしも写真である必要はなくて、写真を使って自分の世界を表現して、本だったりWebだったり、何らかのメディアにアウトプットしたいんです。

カメラマンとしては、自分で撮りたい人を見つけて撮ることが多くなってますね。

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最終更新:8/12(土) 21:30
KAI-YOU.net