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富良野メロン事件、日常を取り戻すことが犯人への最大の制裁だ --- 黒坂 岳央

8/12(土) 16:19配信

アゴラ

こんにちは。肥後庵の黒坂です。

以前に書いた

“富良野メロンの除草剤事件、犯人は逆効果になることを分かっていない(https://goo.gl/XPWKJw)”

の記事はアゴラさん、Yahooニュースさんに掲載いただき、ものすごい反響を頂きました。8割が「いい記事でした!」といって頂き、残り2割は批判のメッセージでした。ひとつひとつ、丁寧に読ませて頂きました。ありがとうございます。

さて、この事件について色んな情報を見ているうちに「おや?」と気になる展開がいくつかありました。その中には風評被害を作り出しているものもあり、新たな悲劇が生まれる前にお話をしたいと思いました。

怒りで振り上げた拳を落とす先が農協になっています

ネット上には犯人を農協関係者や、農協信者(農協を強く肯定し、崇拝する人たち)という見方があります。そして

「農協関係商品を不買し、寺坂農園さんのメロンを買いましょう!」

など呼びかけが一部の人達の間で起こっています。

なぜ農協というワードが出てくるのか?それは寺坂さんは農協を抜け、努力してメロンの栽培をして成功していることに立脚しています。それにより

「成功を妬んだ農協関係者がこの事件を起こしたのだ!」

という”想像”が独り歩きしています。また、Twitterでは失意の底にある寺坂さんに対して

「農協を抜けた天罰で当然の報い」

などと辛辣なコメントもあったようです。

しかし、これはいけません!

犯行を行ったのは農協関係者などという証拠もなにもありません。ここに来て今度は農協たたきが始まってしまっては、無関係の農協で一生懸命仕事をしている人やその家族はとんだとばっちりを受けることになります。農協不買を訴える人は、自分たちの書き込みを見た人たちが受ける影響力を考慮できていません。というのも過激な農協叩きコメントを見た人が

「そうなんだ。やっぱり農協が悪いのか。じゃあ不買するべきだ!」

と憎しみの連鎖を生み、あらたな被害者が出てしまうだけです。私たちはここで感情の波に流されるのにグッと堪え、憎しみの連鎖を止めること強い気持ちを持つことが必要です。

ただ…その怒りの感情は私にはよく理解できます。人間は怒る方が悲しむよりずっと気持ちが楽でいられるものですから。この事件で湧き上がった怒りをどこかに向けないと辛くて心が沈んでしまいますよね。それ気持ちはそれはよく分かります。

ですが…寺坂農園さんを想うからこそ怒りを農協に向けることはやめましょう。

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最終更新:8/12(土) 16:19
アゴラ

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