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どん底ヤクルトにも希望はある。ツバメの卵がようやく孵化し始めた

8/12(土) 17:10配信

webスポルティーバ

 今年のヤクルトから明るい話題を探すのは難しい。川端慎吾、畠山和洋、雄平、バレンティン、大引啓次、中村悠平といったレギュラー陣が故障により相次いで登録抹消され、チームの柱である山田哲人も長く不振にあえいでいる。再建を予感させた投手陣もやがて疲弊し、10連敗以上を2度も喫するなど、現在セ・リーグ断トツの最下位に甘んじている。

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 しかし今、二軍から這い上がってきた藤井亮太(4年目/29歳)、奥村展征(4年目/22歳)、山崎晃太朗(2年目/24歳)たちが躍動。チームにようやく“勇気“と“希望“が湧いてきた。

 7月下旬、神宮球場の外野でプロ12年目の飯原誉士と山崎が並んでランニングをしていた。早出練習のティーバッティングの前のことで、遠目からでも会話しながら走っていることが確認できた。

「飯原さんには、自分の考えを持って、準備をして打席に入ることの大切さを教えてもらいました。坂口(智隆)さんもよく話しかけてくださるので、一軍でソワソワしている自分にとっては本当に助かっています」(山崎)

 早出練習を終えた飯原にも声をかけた。

―― 連敗中、緊張感が保たれていたのはベテラン選手が積極的に若手に声をかけているからだと感じました。

「みんなで『今いる選手でなんとか走っていこう』と話し合いをしたなかで、僕にできるのは何かを考えたんです。若い選手に声をかけることで、彼らがやりやすい環境をつくれているのかはわかりませんが、今はうまいことできているのかなと。やっぱりチームがいい方向にいってほしいですし、勝たないと面白くないですからね」

 停滞が続くヤクルト打線に変化が起きたのは、7月25日の中日戦からだった。山崎、藤井、奥村の3人が先発起用され、揃ってマルチ安打(2安打以上)を記録。チームも9対8とサヨナラ勝利を果たした。

 山崎は、自慢のスピードと粘り強さ、つなぎのバッティングでスタメン出場を続けている。ここまでのバッティングについて聞いてみた。

「まず、フライを上げないことを意識しています。低く強い打球をセンターから逆方向へ打つ。ランナーがいる場面では、走者がアウトになったとしても自分は塁に残る。つながりという面では、坂口さんの出塁率が高いので、自分がバレンティンや山田さんにどういう形でつなげられるのか。そこを考えています」

 山崎はヒットであれ、凡打であれ「納得する打席が増えています」と話す。

「7月28日の広島戦で九里(亜蓮)さんから打ったヒットは、理想と違うところに飛んだのですが納得できるものでした。坂口さんが一塁走者だったので、『一、三塁のチャンスをつくろう』と、一、二塁間を抜くことを考えて打席に入ったんです。そのことを意識した上で、九里さんがストライクを取りにきたストレートを素直に三遊間に打つことができた。瞬時の状況判断ができた打席だったと思います。巨人のマイコラスとの対戦でも、アウトになりましたが理想とする打球が打てました。僕のプロ初打席はマイコラスだったのですが(2016年7月31日、3打数0安打、2三振)、その投手にも対応できる力がついたと実感できました」

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