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芸人のギャラ 「ウケないから給料半額」「払い過ぎたから返せ」の理不尽

8/13(日) 17:00配信

マネーポストWEB

 テレビやネット番組、営業などで活躍し、月に100万円単位のギャラを稼ぐ売れっ子芸人がいる一方で、劇場を中心に活動する駆け出しの若手芸人は、お笑いのギャラはほとんどもらえず、アルバイトで生計を立てているパターンがほとんどだ。

 過去大手事務所に5年間所属し、お笑い芸人として活動していたことのあるAさんが、若手時代の赤裸々なギャラ事情を話す。

「ライブの出演料はほとんどノーギャラ。テレビの前説の仕事は3時間以上拘束されて2000円。レポーターの仕事で、泊まり込みで地方に1週間いたときのギャラは5000円でした」(Aさん、以下同)

 ギャラが安いのは序の口で、当時はこんな経験もあったという。

「事務所のライブを開催したときに、お客さんが入らないと赤字になるからと言われ、若手芸人たちは必死でお客さんを呼んだんです。その結果、小さな小屋に入りきらないくらいの大盛況で、入れなかったお客さんからクレームが来たほどでした。なのに後日、マネージャーから、『赤字が出た』と言われて1人5000円ずつ徴収されたんです……」

 ブラック企業も真っ青の事態だったが、Aさんがさらに怯えることになったのは、“面白くなかったらギャラがもらえない”というプレッシャーだ。

「ある先輩芸人が、ライブで全くウケなかったときのこと。先輩が舞台を降りた瞬間にマネージャーが飛んできて『お前らの来月のギャラは半額だ!』と叫んだんです。まさかそんなことが? と思ったんですが、先輩によると、本当にギャラが半分引かれていたそうなんです。しかも、その先輩はレギュラーの仕事もあったので、毎月ギャラが支払われるはずなのに、『舞台でウケない』というほかに『声が小さい』とか『元気がない』といったナゾの理由をつけられ、ギャラを全額カットされた月も何回かあったそうです」

 極めつけの“事件”は、Aさんが芸人を辞めた3か月後に起こった。

「急に元マネージャーから電話がかかってきて、『あなたにギャラを払い過ぎたので3万円返してください』と言われたんです。少なすぎるギャラで苦しい生活を強いられていたのに、いったいいつ“支払われ過ぎた”のか……。そのマネージャーに『いつどの仕事でどう払い過ぎたのか、詳細を文書で送ってください』と申し出たところ、その後一切連絡がなくなりました」

 Aさんは、「何に使われたのかはわかりませんが、恐ろしい話です」と振り返ったが、芸人のギャラに関しては、こうした理不尽なエピソードに事欠かないようだ。

最終更新:8/13(日) 17:00
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