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ナスDで話題の『陸海空』 裏方が出るデメリット指摘する声も

8/13(日) 7:00配信

NEWS ポストセブン

『陸海空 こんな時間に地球征服するなんて』(テレビ朝日系・毎週火曜午後11時15分~)が、10月から土曜夜10時に昇格する。その原動力であり番組の顔が、“ナスD”の愛称で知られる友寄隆英ディレクター。毎回タレント並みの体当たりチャレンジに挑んでいる名物スタッフだ。番組を作る「裏方」がテレビ出演するメリットはどこにあるのか。また思わぬデメリットは? そこから番組の未来も見えてきた。
 
 現実的な利点として「番組予算が浮く」。ナスDはテレ朝のイチ社員。タレントに支払うような高額なギャラがかからない。経費削減が迫られるテレビ局にとってはもっとも歓迎すべきことだろう。

 撮影する上でもメリットがある。タレントのロケスケジュールの調整、ロケの説明、ロケ中のアテンドをするといったような手間がなくなるため、スタッフの精神的、肉体的な負担が少なくなる。

◆「ディレクターなのに」というギャップが視聴者を惹きつける

 ディレクターはロケを俯瞰で見ることができるため、ナスDもカメラの前に立ちながら、自分のどこが面白いのか、何に視聴者が感動してくれるのか冷静に判断しているはず。だから、映像を自ら編集し、ナレーションも書くことができる。ただ、より客観性をもたせるために使いどころだけ日本にいるスタッフに指示し、あとは編集してもらっている可能性もある。

  
 視聴者へのアピールも絶大だ。「作り手」の顔が常に見えることで、番組との距離感が縮まり、親近感、愛着度も増す。

「ディレクターなのに〇〇」というギャップも効いている。例えば、ナスDは巨大カタツムリやとうもろこしの芯、ピラニアの仲間とされる魚など、あらゆるものを躊躇なく食べたり、茶色く濁った川で全裸で水浴びしたり、“ジャングル最強”といわれるアルコール度数50度のお酒を何杯も飲んで現地の人から「お前正気か」と驚かれていた。

 果ては「ウィト」という果物の果汁が美容に良いと聞くや、「絶対キレイになってやる」と顔に塗りたくる。だがそれは、現地人が入れ墨に使うときの染料でもあったのだ。それを言われて「テレ朝下手したらクビになっちゃう。顔面ぜんぶにタトゥー入ってんねんもん」。顔はたちまち真っ黒に。洗顔しても落ちることはなかった。
 
 もともと視聴者の「裏方」に対する意識は低い。テレビの出役としては素人に近いからだ。だがタレント以上のバイタリティを持っているとその分だけ、衝撃度が増すのである。

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