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NBAのスーパースター、ステファン・カリーがゴルフのツアーデビュー

8/13(日) 8:10配信

webスポルティーバ

WEEKLY TOUR REPORT
米ツアー・トピックス

「カリー! カリー!」

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 聞き慣れない大声援がコースに響いたのは、カリフォルニア州サンフランシスコ郊外、TPCストーンブレア(パー70)で開催されたウェブ・ドット・コムツアー(アメリカ下部ツアー)のエリーメイ・クラシック(8月3~6日)の予選ラウンドでのこと。NBA(プロバスケットボール・リーグ)のゴールデンステート・ウォリアーズに所属するスーパースター、ステファン・カリー(29歳/アメリカ)がスポンサー推薦を受けて同大会に出場し、ゴルフツアーデビューを果たしたのだ。

 結果は、初日「74」、2日目「74」の通算8オーバー。カットラインに11打及ばず、決勝ラウンド進出はならなかった。

「この結果は、僕が思っていた以上の成績。自分のプレーを誇りに思う」

 ラウンド後、カリーははにかみながらそう語った。

 ノースカロライナ州出身のカリー。父は元NBA選手のデル・カリー、弟のセス・カリーもまた、ダラス・マーベリックスに所属するNBA選手と、真のバスケットボール一家だ。

 地元のデビッドソン大で活躍したカリーは、2009年にウォリアーズから全体7位でドラフト指名を受けた。以降、同チームでキャリアを重ね、エースとして成長。2014-2015シーズンには、チームをNBAチャンピオンに導いて、自身もMVPに輝いた。翌2015-2016シーズンにも2年連続でMVPを獲得し、まさにNBA界のスーパースターである。

 そんなカリーは高校時代、1~2年生まではゴルフ部にも所属していたという。3年生になるとバスケットボールに専念することになったが、そもそもジュニアゴルファーでもあったわけだ。

 その腕前は、NBAの中ではベストプレーヤーと言われる。思えば、一昨年のPGAツアー開幕戦、カリフォルニア州のナパバレーで開催されたフライズコム・オープン(現セーフウェイオープン)のプロアマ戦にも出場。当時、大ギャラリーを連れている組を発見し、何事かと思って近づいてみると、カリーが大勢のファンを引き連れて豪快なプレーを見せていた。

 今大会の初日の朝、カリーは思いのほか緊張していたという。下部ツアーとはいえ、れっきとしたプロツアーに初めて挑むのである。プロアマ戦とは、まったく違う空気感を肌で感じたのだろう。

 そして、10番スタートのティーグラウンドに立つと、NBAの試合に臨む瞬間と同じようにアドレナリンが吹き出たという。そのときの緊張感をカリーが振り返る。

「(NBAの試合前と)同じ感覚だったよ。同じようにアドレナリンが出るのがわかったからね。でも、バスケットボールと比べると、ゴルフはずっと、時間がゆっくりと流れていく。その中で、いろいろなことを考えてしまう。自分の名前を呼ばれた瞬間には、もう手の感覚をほとんど感じることができなかったよ」

 目まぐるしく展開が変わり、スピーディーなプレーが求められるバスケットボールとは違って、確かにゴルフにはそうしたスピード感はない。プレーしている時間よりも、考えている時間のほうが圧倒的に長い。ゆえに、頭の中ではいろいろな感情がよぎる。それこそ、「ゴルフの難しさなのだろうと改めて思った」とカリーは言う。

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