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絶滅の危機に瀕する一品も? 地元民が溺愛する大切な味“ソウルフード”の魅力

8/13(日) 18:00配信

週刊女性PRIME

郷土料理とご当地グルメの違い

 日本最大級のまちおこしイベント・B-1グランプリが起爆剤となり、ますます注目を集める各地の美味しい食べ物たち。

各地のご当地グルメ写真あります。他にもオススメがればコメントをお願いします

 昔ながらの“郷土料理”と昨今ブームの“ご当地グルメ”にどんな違いがあるのか。フードジャーナリストで郷土料理伝承学校校長も務める向笠千恵子さんによると、

「郷土料理というものは、ただ単にその土地で収穫できる食材を使っているというだけでなく、土地ごとの気候風土、人々の暮らし向き、伝承文化などによって育まれたものです」

 生活に密着した料理でもあるため、発酵させるなどひと手間加えて栄養価を高めたり、日持ちをさせるなど、生活者の知恵も各所に見受けられるという。また、祭事などハレの日に振る舞われるものも多い。

 昨今の“ご当地グルメ”は、その進化版。郷土食にカレーやコロッケ、パスタといった、外国の食文化を取り入れるなど、よりオリジナリティーあふれるものが比較的多い。

「ご当地グルメは、郷土料理から、まちおこしのために新たに作られた創作ご当地料理まで幅広く、そのジャンルを示すものととらえています」

 と語るのはご当地グルメ研究会の松本学さん。なかには創作されて日も浅く、地元の人たちにはなじみが薄いものもあるが、一般的には、地元の人々に長年食され、親しまれる地域限定の食べ物といえるだろう。

離れてから初めて気づく大切な味

 トラベルライター、カベルナリア吉田さんのソウルフードはジンギスカン。

「北海道生まれの僕の、いわば離乳食でした。サッポロビール園のジンギスカン食べ放題は、幼稚園児だと無料で。当時5歳の僕があんまり食べるので、最初は“坊や、よく食べるねえ”なんて言っていた店長の笑顔が、途中から消えたのを覚えています(笑)。それくらいヒツジは大好き! 僕の原点の味ですね」

 前出の松本さんは言う。

「ご当地グルメの中でも、その地方の人々の多くから、地元の味として認められたものが、よりディープなご当地食・ソウルフードなのではないでしょうか」

 ソウルフードは、その地方、地域で育った人が日常的に食べているため、当たり前すぎて、地域独特な食べ物、食べ方と知らなかったという人も少なくない。

 フードライターの白央篤司さんは、こう語る。

「その土地を離れたときに、初めて価値に気づくことも。地元の人に話を聞くと“好きとかそういうものじゃない”なんて答えが返ってきたり……。それでも進学や就職で土地を離れて、しばらく食べない時期があって“あ、好きだったんだ”と気づいたという声をよく聞きます」

 身近すぎて気づかず、離れて初めて好きだと気づく。まるでラブストーリーのようだ。

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最終更新:8/13(日) 18:00
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