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浅野忠信主演『幼な子われらに生まれ』公開直前! 「普通の家族」を築けない不器用な大人たち――原作者・重松清と脚本家が裏話を明かす

8/13(日) 18:00配信

ダ・ヴィンチニュース

 重松清の傑作小説を豪華キャストで映画化した、2017年8月26日(土)公開の「幼な子われらに生まれ」。この度、原作者の重松と脚本を担当した荒井晴彦の貴重な対談コメントが到着した。

 今回の対談は若かりし頃の話を始めとして、ここでしか聞けない話が盛りだくさん。「親と子が友達になる」という重松作品の根底に流れるテーマをどんな風に描いたのか、こだわりのラストシーンなど、映画制作の裏側にも迫る内容になっている。

 『映画芸術』の対談企画で久しぶりに顔を合わせた2人。荒井は同作の映画化を希望するも、実現までに費やした時間が約20年かかったことから「会っても、借金してるみたいでプレッシャーがあったんだ(笑)。本当に長い間お待たせして。それしか言うことはないですよ」とコメント。それに対して重松は「プレッシャーなんてかけてませんよ(笑)。『幼な子われらに生まれ』は荒井さんに差し上げたんですから。『幼な子』が出たのが1996年でしょ。あの頃の僕なんて全くの無名で、そんな作家の単行本を荒井さんが読んでくれたこと自体びっくりだったんです」と回想した。

 そして原作を読んで泣けたと語る荒井は、「(原作発売当時)うちの娘がちょうど小学6年生で、『幼な子』の父娘みたいに離れて暮らしてたから、小説に出てくる女の子みたいな素直な娘になるといいなぁ、全然なつかないもう一人の連れ子みたいだとたまらんなぁと思って…」と、自分と娘の関係を投影していたことを告白。

 映画化が中々進まない中で、重松は直木賞を受賞するなど有名作家の仲間入りを果たす。重松は当時のことを振り返り、「『ビタミンF』で直木賞をもらった後、『幼な子』は何度かテレビドラマ化の話がありました。でも、僕としては『幼な子』は荒井さんにあげたものだから、毎回まずは荒井さんに話を通してほしいと答えていました。そうすると、誰も荒井さんのところに交渉に行かないんですよね」と笑いながら語る。重松の言葉からは、新宿の文壇バーで出会い親交を深めてきた荒井への信頼と愛情が伝わってくる。

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