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「貯金がない、老後が不安」貯金が苦手な人はどうしたらいい? [おとなスタイル]

8/14(月) 10:00配信

講談社 JOSEISHI.NET

Q.貯金が苦手で、なかなか貯まりません。
お金がないと、豊かな老後は送れないでしょうか?

A.貯金よりも、健康。
長く働いて年金受給を遅らせることが、一番お得な生き方に!

「安心してください。貯金が苦手なのは、あなただけじゃありません。この世の中には性格的に貯金に向いている人と、向いていない人がいるのです。そして、かくいう私も貯金が苦手なタイプです」
と話す田中靖浩さん。田中さんといえば、著書『貯金ゼロでも幸せに生きる方法』で、公認会計士の立場から考える“お金にとらわれない自由な生き方”を提唱したことは記憶に新しい。

「たとえば車でショッピングセンターに買い物に行ったとします。2時間まで駐車料金は無料、というとき、人間の行動は2つに分かれます。時間以内できっちり買い物を終わらせようとする人と、せっかく買い物に来たのだからと、駐車料金を自腹で払っても納得がいくまで買い物をする人と。貯金に向いていないのは、後者です。時間内に買い物を終わらせて“節約できてよかった”と思える人は、貯金に向いている。私は、そもそも2時間で買い物を終わらせるというような制約を考える自分が嫌いなので、明らかに貯金には向いていない人間なのです」

経済が下向きで、社会の空気は先行き不安に満ちている。こんなご時世だから貯金を、と心配する人が多いのも、わからなくはないけれど。

「ただ、不安心理から貯金に走るというのは、ちょっと違うような気がします。貯めるのであれば、楽しく貯められるほうがいい。それができる人はどんどんやってください。でも、私のように貯金が苦手な人もいて、じゃあそういう人たちの老後がすべてお先真っ暗かというと、けっしてそんなことはない。むしろ、これだけみんなが不安な時にこそ、目先のことだけにとらわれず、もう一度、大きな視点でお金について考えてみることが必要なのではないでしょうか」

貯金に頼らず豊かな老後を過ごすためには、どんなことが大切なのか。
田中流の極意を聞いてみよう。

「まず第一に、長く働ける状態を作ることです。会社を辞めた後も、小規模でいいから、とにかく細く長く働き続ける。ささやかな仕事でも責任とやりがいを持てれば、生活にハリも出てくるでしょう。ご隠居さんになってのんびり過ごすのもいいけれど、会社を辞めてからも、楽しそうにマイペースで働き、生き生きとしているお父さんやお母さんの姿を子供たちに見せることができたら、それはとても素敵なことだと思いませんか? 高齢化社会で大人がみんな辛そうにしていると、子供たちもしょんぼりしてしまう。元気に働くシニア世代が増えるのはいいことだと思います」

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