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そうだったのか! 海の色は「青」で、湖の色が「緑」である理由

8/14(月) 11:06配信

オトナンサー

 夏の行楽といえば水遊び。ということで、海や湖へ出かける人、すでに出かけた人も多いことと思います。ところで、海の色といえば透き通った「青」を、湖の色は青ではなく「緑」をそれぞれイメージするのではないでしょうか。同じ水なのに、海はなぜ青く見え、湖は緑色に見えるのでしょうか。

 オトナンサー編集部では、カラー&イメージコンサルタントの花岡ふみよさんに聞きました。

波長の長い光と短い光

 海水はコップにくむと透明に見えますが、晴れた日の海では青く見えます。花岡さんによると、これは水の分子に波長の長い光(赤やだいだいの光)を遮る効果と、波長の短い光(青や青紫の光)を散乱させる効果があるため。太陽光が水の中に入った時、波長の短い光だけが海中で反射し、それ以外の光は海水に吸収されることにより、海の色が青く見えるのです。

「反射する光の色は、海の状態や水質によって少しずつ異なります。海水に含まれる浮遊物や不純物が多いと緑を反射し、少ないと透き通った青になるのです。つまり、水がきれいであればあるほど透明度が高くなり、より鮮やかな色の海になります」(花岡さん)

 ちなみに、サンゴ礁で遠浅の海が透き通った青に見えるのは、サンゴの欠片である白い砂が海底に広がり、海水の色を反射しているからです。

 それでは、同じ水でありながら、湖の色が緑色に見えるのはなぜでしょうか。

「湖の色は、海と同様に波長の長い赤やだいだいの光が吸収されるのに加え、湖に含まれているプランクトンや藻などの物質の色や、山林など周囲の風景色など、複合的な要素に影響されていると考えられます。多くの自然に囲まれていることの多いダムの水が緑色に見えやすいのもそのためです」

 また、泥を多く含む湖の場合は、泥の黄みがかった色が加わって水は緑色になります。さらに、泥の粒子が増大すると光が水底まで届かなくなり、泥の色がそのまま水の色として見えるのです。

世界の「青くない」海

 ところで、日本人にとっての海は「青い」ものですが、見る角度や海水の成分、海底の状況などによって色が異なるため、世界には「青くない」海がたくさんあります。

 たとえば、中国と朝鮮半島の間にある「黄海」は、上空から見ると全体が黄色く染まっています。「黄海には、黄河から泥を含んだ水が流れ込んでいますが、この泥が黄色っぽいため、黄河と黄海の水はその名の通り黄色に見えるのです」。

 アフリカ東北部とアラビア半島に挟まれた「紅海」は、その名前とは違って青く澄んだ美しい海です。しかし「ラン藻」という植物性プランクトンが大量発生すると海面が赤褐色に見えることから、その名がついたという説があります。

 欧州とアジアの間にある「黒海」の名は、海水が黒みを帯びていることに由来します。海水が黒い原因は、海水の中で生成される亜硫酸化合物が海底に沈殿しているという説と、豊富な藻類によるものとする説があります。

 最後に日本海は、夏は明るい太陽の色を反射してきれいな明るい青、低い雪雲に覆われる冬は暗い紺色と、季節によって全く異なる顔を見せてくれます。

オトナンサー編集部

最終更新:8/14(月) 12:02
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