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60分走り切る。岡崎慎司が開幕戦ゴールを引き寄せた「逆転の発想」

8/14(月) 11:40配信

webスポルティーバ

 レスター・シティの岡崎慎司の言葉を聞き、思わず「なるほど」と感心してしまった。

 昨季の岡崎は45~60分という早い時間帯での途中交代が圧倒的に多く、チーム内で絶対的な地位を築けなかった。理由は、レスターで編み出した自身のプレースタイルにあった。

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「速さ」や「高さ」といった個の力を持たないことから、ハードワークや献身性、運動量の多さを自身の武器とした。クラウディオ・ラニエリ前監督とクレイグ・シェイクスピア監督はそんな岡崎を高く評価し、レギュラーとして起用するようになった。

 ところが、この戦略が次第に足を引っ張るようになる。先発で起用されても、チームパフォーマンスが振るわないと真っ先に交代を命じられるようになったのだ。

 もちろん、プレッシング時における敵の追い込み方や、攻守両面でチームにスイッチを入れるエネルギッシュな動きの質は高い。だが、FWであってもゴールのほしい展開になると、あっさり交代を命じられてしまう。厳しい言い方をすれば、「汗かき役」のポジションに置かれていた。

 こうした状況に岡崎も頭を悩ませた。昨季終盤には「”レスターの岡崎”のイメージがすでに決まってしまっている。今のような状況が2年も続いたら、なかなかその印象は拭えない」(岡崎)。大きな壁にぶち当たり、本人も苛立ちを募らせていた。

 そこで、オフの間に考えた。導き出した答えは「逆転の発想」から生まれた。

「(今季も)間違いなく60分で代えられてしまう。だから、まず先発を掴んで、その60分間で(勝負を)決める。今季はとにかく走り切ろうかなと。守備だけでなく、前に比重をかけて走ろうと思っています。自分がこの2年間で築いたものはある。あとはそこにプラスアルファを乗っけていくだけです。チームの出来に左右されるかもしれないが、走り切るというテーマでやる。

 今季は裏を狙おうと思っています。味方は『(中盤とFWジェイミー・バーディーの)間でパスを受けてくれ』っていうんですけど、練習から裏に抜ける動きをトライしていて。自分はバーディーとは違う方向に抜けてみようかなって。そういうことに今、チャレンジしている。もっとゴールに向かっていこうと思っている。

 吹っ切れました。自分がやってきたことが、今の立ち位置につながっている。だから、交代させられて怒るというのもおかしいと。ただ、シーズン中はなかなかそういうふうに割り切れないので。(出場時間のなかで)必ずチャンスはある。そのときにいかに全力を出せるか。(最初から出番は)60分と思って、フラフラになるまでやりたい。今シーズンはその60分に勝負をかけます」

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